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【受験生必見】進学先の高校に不登校児童だったことを伝えるべきなのか?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

今日は、タイトルにあります通り、新しい学校には「不登校であったことをどう伝えるべきか?」についてお話したいと思います。

まず、お伝えしたいのは、大切なのは、「子ども中心の考えをする」ということです。

先に私の考えを述べさせていただくと、【子どもの成長という視点で物事を考えた時、子ども自身を中心にして考えられるか】ということが、大切だと考えております。

今回ご紹介する話は、ご本人とその親御さんにブログに内容を開示する許可を頂いたうえで、事例として紹介させていただきます。

中学2年生のときから丸2年間学校に行かなかったA君のお話

不登校支援センターに相談に訪れる親御さんから、カウンセリングの中で私はこんなお話を聞きました。

そのご家庭の子どもA君は、中学3年生でしたが、中学2年生のときから丸2年間、中学校に行くことができていませんでした。

そのような状況の中、A君の中学校の先生は親御さんに

「A君の不登校期間(2年間)における中学校以外でのカウンセリングや、学習塾などへ行った日数を、中学校の出席日数にカウントしましょう」

と仰ったそうです。

さらには、その中学校の先生は

「A君が不登校であったことは、進学先の高校に詳細をお伝えし、”手厚くサポート”をしてもらえるように中学校からもお願いしておく」

「その為にはA君と教師で一度面談をしておく必要がある。家庭訪問をしてA君に会ってもいいか?」

と仰ったそうです。ちなみに学校に行けていない間の2年間、A君は一切学校の先生とは会っていませんし、その話をした中学3年生時の担任の先生とはもちろん初対面になります。

学校側とこのようなやり取りをされた親御さんは、不登校支援センターに相談に訪れ、「学校側にそういう対応をしてもらっても良いものなのでしょうか?」と聞いてこられたのですが・・・

このブログを読んでいただいている皆さんは、このお話を聞かれてどのように考えますでしょうか?

ちなみに、この中学3年生のA君ですが、カウンセラーと相談する中で、単位制高校ではなく、自分が志望する全日制の高校を受験することを決めて必死に勉強を頑張っている子です。

このブログを読んでいただいた方の中には

  • 学校以外で受けたカウンセリングや、学習塾への参加を中学校の出席扱いにして内申書に成績をつけてもらえるなら、ありがたいのでは・・・?
  • 教師と面談したことや、学校以外でのA君の頑張りなどについてを内申書に書いてもらえば、高校合格に少しでも近づけるのでは・・・?

という風に考えられる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしこの対応に関しては、それぞれの学校の考え方が違います。そのため、「この対応は有りか無しか」でお話することは難しいです。

そしてA君の中学校の先生は

  • 中学校の出席日数に、学校以外の諸活動への参加が加算されることで、中学校としては少しでもA君の高校合格に向けてサポートができる
  • 後々の高校生活でも、「A君は不登校経験者である」と事前に高校側に説明しておいたほうが、手厚く迎えてくれるはず

と仰ったそうです。

もう一度述べますが、この対応が合っているか間違っているのか、という論議を私はここに書きたいわけではありません。

このような対応を学校側にして頂けることを、子どもの成長や子どもを中心とした考えをした時に、果たして自分の子どもには必要なのか?ということをお考え頂きたいのです。

「不登校」とはストレスへの対処「行動」です

不登校支援センターでは、子どもが「不登校」というストレスの対処「行動」をとっているということに着目しています。

そのため「不登校はこうすれば治る」というような考え方はしておりません。その「行動」を選んだ子どもの「目的」を明らかにし、それぞれの子どもにあった適切な働きかけをしていくサポートをしております。

長い人生の中で、子どもが

  • どのような経験をしていくのか
  • どのような環境に身を置くのか
  • どのように人を頼っていくのか

そして人からサポートを受けたとき、子どもはどのように成長していくのか?

そのことを考えたときに、上記で述べたような場面において

その子どもにとって必要なことと、必要ではないことを判断していくことが大切なのかな、と私は考えております。

最後に、もう一度。

皆さんであれば、このようなお話を聞かれたときに、どうお考えになられますでしょうか?

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