不登校支援の中の「待つ」はどんな意味?ただ待ってていいの?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
4月も終わりに近づいていますね。入学式以降、だんだんと学校へ行くことを渋りだす子どもも現れはじめます。そんな子どもにどのように接したらよいかわからず、子どもが学校へ行くことをただ「待って」いませんか?
今回は「待つ」ということについて少しお話したいと思います。
不登校支援の中の「待つ」という言葉が示す意味とはなんでしょうか?
子どもが不登校の状態になった親御さんは、
- 病院へ子どもを連れて行く
- スクールカウンセラーに相談する
- 学校の先生と話をする 等
と、様々なことをされてきたのではないでしょうか。子どもが不登校”の状態でいることに不安を覚え、なんとか解決したいとの思いで必死になって行動されている親御さんも多くいらっしゃるかと思います。
しかし、どこの機関や施設へ相談に行っても
- 「少し様子を見ましょう」
- 「ちょっと待ってみませんか」
- 「○○ちゃん(くん)も休憩したい時期なんですよ」
- 「そっとしておくことが一番です」
などと言われてしまい、親御さんとしては
- 「結局どうしたらよいかわからない・・・」
- 「待ってても、ちっとも良くならないから相談に来たのに・・・」
と問題解決を期待されていた分、具体的な対応方法も分からず落胆をされるのではないでしょうか。
ここで知っておいてほしいのは、この「待つ」という対応は、子どもを放置することではないということです。子どもときちんと向き合いながら、関わり続けることだと私は思います。
不登校支援の中の「待つ」とは、適切な時期に適切な働きかけをしていくために、子どもときちんと向き合い関わり続けるということ
では、子どもと向き合いながら関わり続けるとはどういうことでしょうか?
具体的には、
- 「子どもの回復段に即した階に応じて、必要な働きかけを続けながら子どもの自立を待つ」
- 「回復段階に即した継続的支援」
を指していると考えます。
ただ子どもが動くことを「待つ」だけでは、自宅に引きこもったまま出てこない・・・なんてことになりかねませんし、そのまま社会にでることもできなくなったというケースも珍しくありません。
つまり、「働きかけ」をしなければ子どもの気持ちが変容することはありません。
不登校の子どもは、毎日が同じような生活になりつつあります。学校のようにいろんな人と意見を交わす機会もあまりありません。そんな中で、突然「よし、明日学校行こう!」と急に考えが変わることは少ないです。
例え、子どもが「学校へ行こう」と言い出しても、翌日には「やっぱり行けない」ケースが多いです。
きっかけや働きかけ、アプローチをすることで子どもの心にも段々変化は生まれるものです。子どもの不登校の状態や、不登校改善状況によって働きかけは大きく異なってくるのです。「待つ」ことには「働きかけ」を含む、と考えております。その子どもに合った「働きかけ」を親御さんと共にしていくためにも、ますは不登校支援センターの初回面談にお越し頂ければと思います。
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