新生活スタートの時期に行うカウンセリングの役割とは?
こんにちは。不登校支援センター横浜支部の庄子大貴(しょうじだいき)です。
4月を迎え、もうすぐ1ヶ月が経とうとしていますね。
4月という時期は、「いざ新生活がはじまってみたものの、子どもが学校に行かなくなってしまった・・・」というご相談が不登校支援センターに多く寄せられる時期でもあります。親御さんとしてはまず何をすべきか分からなくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、4月からの新生活スタートの時期において、その時に行うカウンセリングがどのような役割をもつのかについてご紹介させて頂きます。
「4月から大学進学が決まっていたのに、この時期になって急に子どもが大学に行きたくないと言い出したんです」という親御さんからの相談
先日、不登校支援センターに相談に来られた親御さんからこんなお話をお聞きしました。
「高校の卒業式が終わって、いざ大学に入学というこの時期に、子どもが急に大学へ行きたくないと言い出したんです!」
進学先が決まり、あとは入学し新たな学校生活を迎えるだけ・・・そう安心している親御さんとしては、新生活スタートの時期に子どもから「学校へ行きたくない」という発言がでると、驚かれるのではないでしょうか?
そんな中、子どもは私とのカウンセリングの中で
- 大学に行くメリットを感じることができない
- 大学に通うのではなく、通信教育を利用し資格を取りたい
- アルバイトをする中で様々な人とコミュニケーションを取っていけばいい 等
「大学へ行きたくない」理由を話してくれました。
「理由」ではなく「目的」に注目すること!子どもが大学に行かない「目的」は何?
上記の理由以外に、他にもいくつか「大学へ行きたくない理由」を本人は挙げました。
では、「大学に行きたくない理由」となっている全ての原因を取り除けば、子どもは大学に行くのでしょうか?
残念ながら、全ての原因を取り除くこと自体が物理的に難しいですね。しかしそれでは親御さんは、「じゃあどうしたらいいのか?」と思われてしまいますよね。
かといって「大学へ行きなさい」と頭ごなしに子どもを一喝することも、余計に状況を悪化させてしまう可能性があります。子どもが不登校を経験したことがあると、なおさら親御さんもどうしていいのか分からず途方にくれてしまうこともあるのではないでしょうか?
親御さんが子どもへの対応に悩まれ判断に迷われたとき、カウンセリングが役に立ちます。
大切なのは「原因」ではなく「目的」に注目して子どもと関わっていくことです。
カウンセリングでは、子どもが不登校になった「原因」を探すのではなく、不登校という手段を選択した「目的」は何かを探り、知ることを大切にしています。実際にカウンセリングでは、不登校の状態となっている原因を探すのではなく、その目的は何かを探ることで「大学へ通いたくはない」と子どもが思っていることが分かりました。子どもが思っていることが分かったら、あとはその「目的」は何であるかを紐解いてくことになります。
親御さんと私達カウンセラーで2人3脚となり、子どもを支援していきましょう。
子どもは「こう言えば何とかしてもらえる」と親御さんに対して思ってしまう場合があります。しかし、「何とかしてもらえる」と子ども自身が受動的立場のままでは、親御さんの負担が大きくなってしまいますし、子どもにとっても、根本的な問題解決とはなりません。
そんな時は・・・
不登校支援センターに相談にお越しください。カウンセリングをする中で私達カウンセラーは、子どもの何気ない言葉を拾い、信頼関係を築きながら注意深く子どもと関わりをもっていきます。そしてカウンセリング計画をたて、それぞれの子どもに適した働きかけを行っていきます。親御さんが安心できる環境を整えるお手伝いをさせてくださいね。どんな小さなことでもお気軽にカウンセラーにご相談下さい。小さな一つ一つの積み重ねが、子どもにとっても親御さんにとっても、大切になります。
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