【事例】留年間近!欠席可能日数があと少しだけ…親御さんの「大きな決断」②
こんにちは。不登校支援センター札幌支部の松本です。
本日は前回に引き続き、不登校支援センターに通っている女子(Aさん)についてお話をしたいと思います。
【事例】留年間近!欠席可能日数があと少しだけ…親御さんの「大きな決断」①
専門学校に入学して1ヶ月。その時Aさんは・・・
Aさんが専門学校に入学して、1ヶ月ほど経ったときでした。カウンセリングの中で私は、Aさんからある相談を受けました。
「先生。私、専門学校を辞めたい・・・」
Aさんは私に、辞めたい理由も打ち明けてくれました。
彼女は保育系の専門学校に入学をしましたが、入学当初に思い描いていたところではなかったため、退学をしたいとの事でした。そして、親御さんとの話し合いの後、程なくAさんは専門学校を退学をしました。Aさんの親御さんの決断が見えた瞬間でもありました。
専門学校を退学したAさんはアルバイト生活をスタート
専門学校を退学したAさんは、2ヶ月ほど何もしない期間が続いていました。そこで私からAさんに、アルバイトを紹介しました。
そして、私の知っている飲食店でAさんはアルバイト生活を始めました。このアルバイトの経験が彼女を大きく変えたのです。
アルバイト生活で変化したAさんの心境
アルバイトとして飲食店に勤務した1年間は、Aさんにとって辛いものだったようです。ですが、そこでの経験を通し、彼女には得ることができたものがあります。
- 社会を学ぶことができ、人間的に成長ができた
- 生活自体も安定し、気持ちにもゆとりができた 等
Aさんはアルバイトの経験で得たものによって、心境にも変化がおとずれたようです。彼女は1年後に、私のところにカウンセリングに来ました。そして、今度はこんな相談をしてきました。
「大学に行って、心理学を学びたい」
カウンセラーとして、Aさんのこの言葉はこれ以上なく嬉しい言葉でした。そして、彼女の変化と成長を実感しました。
しかし、その時点で大学受験までは5ヶ月しかない状態でした。さらに、専門学校を退学した後の2年間のブランクがある状態だったため、急いでAさんは大学の受験勉強に取り掛かりました。
新たな目標を持ち、大学受験に挑戦したAさん
そこから彼女はアルバイトと受験勉強を両立し、見事大学に合格をしました!!!
私がカウンセラーとしてAさんと出会ったのは、5年前の秋です。出会った頃は、私はAさんを「Aちゃん」と呼んでいましたが、そんな「Aちゃん」も5年の歳月の中で、今では「Aさん」と呼ぶのがふさわしい程大きく、そして立派になりました。
このブログを読んでいる親御さんの中には、現在子どもの進路選択についてなど、様々な問題で困っている状況の方もいらっしゃるのではないでしょうか。事例として取り上げたAさんは、決して特別な存在ではありません。全ての子供たちに可能性があります。
子どもの事を信じてみてくださいね。
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