子どもが「初体験」で失敗…何もかもが苦手…そんな時は…
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
先日初めて映画の撮影に役者として参加してきたのですが、とても緊張しました。初めてのことは楽しみでもありますが、この歳になっても緊張してしまいますね。現場では失敗もしてしまって恥ずかしい思いもしたのですが、なんとかその現場の撮影は無事に終わることができました。
映画の撮影自体が私には初めての経験でしたが、その撮影に参加する他の監督をはじめ、他の役者の方々やスタッフの方々など、沢山の方との初対面がありました。
今回は、この「初対面」について書きたいと想います。
あなたにとって、「初対面」とはどんなものでしょうか?
知らない人に会うことが楽しみな人もいれば、とても苦手意識を持つ人もいると思います。また、「出会う人はみんな最初は知らない人なんだから、日常の出来事でしょ」と、どちらでもない人もいるでしょう。その感じ方の違いはどこからくるのでしょうか。
あなたは初めて会う人に対して、どのような接し方をしますか?
その状況や関係、性別、年齢などによっても変わるかと思いますが
- 「できるだけ失礼がないように」
- 「不快な思いをさせないように」
- 「良い印象を与えるように」
- 「また会いたいと思ってもらえるように」
- 「良い時間を過ごせたと思ってもらえるように」 等
様々な意識を持ったり、無意識に言動に気を使ったりすることもあると思います。また、その人と別れた後に相手から「自分はどう思われたか?」と、気にしてしまう人もいるかもしれません。
この「初めて会う人との対面」の経験が「失敗した」という結果を繰り返してしまうと、初対面の人に対して苦手意識を持ってしまうこともあります。上述の接し方の意識に、さらに「また失敗するかも・・・」という意識が追加されてしまいます。
逆に「初めて会う人との対面」の経験が「成功した」という結果を繰り返していると、そんなに意識することなく、自然に振舞えるようにもなってきます。よく、こういう状況を「自転車の練習」で例えて話したりもします。
自転車の練習も、たくさん転んでいると
- 「次も転ぶかも」
- 「転んだら痛いな・・・」
- 「どうやったら転ばないでできるだろう」
と考えながらチャレンジしていくと思います。そして、転ばずに乗る経験を繰り返していくことで、上記のようなことも考えることなく自然に自転車に乗れるようになっていっている方が多いのではないでしょうか。
子どもにとって「初めての経験」はとても多い
子どもは「初めての経験」がとても多い生活を送っています。「初めての経験」で上手くいかないことが続いてしまうと、「初めてのこと」自体に苦手意識を持ってしまうこともあります。そうなってしまうと、子どもにとって「初めての経験」が多い生活空間であるこの世界はとても辛い世界になってしまいます。
- 「他人の目が気になる」
- 「他人が怖い」
- 「他人に会いたくない」
- 「家から出たくない」
- 「何もできる気がしない」
- 「何もしたくない」
等、とても不安な思いを持っていることもあります。(なぜ「初めてのこと」に苦手意識を持つと「他人の目が気になる」ようになってしまうのかは、また別の機会に詳しく説明していけたらと思います。)
最後に…
もし親御さんからみて、子どもが
- 不安な思いを持っているのでは?
- この世界がとても辛い世界になっているのでは?
と思われる場合は是非、不登校支援センターにご相談ください。
支援センターに通っている子どもの中には、そんな思いや世界観を持ちながらでも「まずは週一回の、しかもちょっとの時間だけでも」というところから、一生懸命改善していこうとしている子どもたちがたくさんいます。そういう子どもたちには、外の世界である支援センターに通うこと自体が、改善のための勇気の第一歩にもなっていることもあります。1人だと辛いことでも、
- ご家族の方
- 私たちカウンセラー
- そしてセンターに通う子どもたちとの交流 等
少しずつ味方を増やしていくことでも、勇気と自信を持てるようになっていけます。
まずは、不登校支援センターの初回面談にお越しくださいね。
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