お金の報酬じゃなくて心の報酬〜環境の変化を味方にする心の報酬3種類〜
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
本日は「心の報酬」という考え方についてお伝えしようと思います。
子どもにとっての報酬とは何があるのか?
多くの人々は仕事を通して何らかの「報酬」を得て生活しています。それはお金であったり物であったり、人によってその形は様々です。
では、学校生活や家庭生活を送る子どもたちにとってはどんなものが「報酬」となるのでしょうか?
ここではお金や物ではなく“心”にとっての報酬について考えていきたいと思います。
代表的な3種類の「心の報酬」
①「評価」という報酬
これはとてもシンプルなものですが平たくいうと「うまく出来たことについて褒めてもらえる」という報酬となります。適切な評価がもらえると、それが次の行動の原動力になり「またやろう」という発想につながります。
例)「一生懸命やったこと、お母さんは嬉しく思うよ」「それが出来るなんてさすがだね。感心しちゃうよ」
②「関心」という報酬
実はこれもとても大きな報酬となります。自分の趣味や好きなことについて関心を持ってもらえるだけで嬉しさや喜びを感じる子がとても多いです。
例)「どんな絵を描いているの?あ、このキャラクターお母さんは好きだなぁ。〇〇はこのキャラクターのことどう思ってる?」「最近どう?少し疲れたような顔をしているように見えるけど平気?」
③「理解」という報酬
「自分の気持ちを分かってもらえた」という感覚は人の心を軽くします。これだけ自分の気持ちを分かってもらえたなら、“しゃあない、(面倒なことでも)やるか”と一歩踏み出す力となります。
例)「そんなこと言われたら、辛い気持ちになるよね」「本当はあの時、〇〇って言ってほしかったんだね」
適切なタイミングで適切な報酬がもらえないと○○○○が下がる
仕事をしていても、適切なタイミングで適切なお給料をもらえないとなると少なからずモチベーションは下がりますよね・・・。
それと同様、子どもたちも自分が欲しかった報酬がもらえないとなるとモチベーションがダウンし、動かなくなってしまうことがあるのです。そのため、この見極めをしていくことがとても大切になります。
環境の変化(例えば新学年になるタイミング)を味方につけるために
今、目の前で子どもが求めている心の報酬は一体なんでしょうか?
まずはこれを見極めながら適切な報酬を与えていくことが道を切り開き、環境の変化を味方につけていくための第一歩となります。分からない点などがありましたら、カウンセラー等ともお話しながら進めていくことをおすすめいたします。
それでは本日はこの辺で。
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