【この理由なら要注意】子どもが動こうとしない3つの理由とは?
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
子どもにとってはとても楽しいクリスマスとお正月が過ぎ、だいぶ経ちましたね。私も結婚してしており子どもがいるのですが、あんなに楽しみだったクリスマスやお正月は、今となっては、若干頭の痛いイベントになってしまいました・・・。
立場が変わると、同じイベントでもこうも感じ方が違うものですね…
さて、新年も始まってしばらく経ちますし、去年まで動かなかった子どもには是非切り替えて動き出して欲しいと思う親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな期待と、4月から新しい学年、学校、環境になることに対しての焦りから、子どもに対して焦った対応をしてしまうこともあるかもしれません。
もし、子どもに対して何かしらの『刺激入れ』をしようとしている人は、是非このブログを読んで、一考してもらいたいと思います。
子どもが動こうとしない理由はなんでしょうか?
センターに来訪するご家庭の中にも、子どもがなかなか動こうとせず、粘り強い支援が必要なご家庭もあります。
動かない理由は様々あるのですが、以下の傾向がある場合は要注意です。
- 周りの人からの評価を非常に気にする
- 理想が高く、自己評価が低い
- 発話が少なく、閉じこもりがち
それぞれについて少し解説していきたいと思います。
1.周りの人からの評価を非常に気にする
例えば、ちょっとしたことで「否定された」と感じてしまい、
- キレる
- 暴れる
- 閉じこもる
- 黙り込む
- 逃げる
などの反応を示したり、自分にできる自信が無いことに対してはまったく行動しようとしなかったりします。このようなタイプは、新しいことをしようとしても「やり続けなければならない」というプレッシャーに耐えられないと感じてしまい、「何もしない」という状態を通常の状態にするような行動傾向があります。そして、好きなことであれば、「やり続ける」ことができますし、自分で決めて自分で始めたことであれば、やらなくなるのも自由なので、行動しやすかったりもします。
「できない」という周りからの評価よりも、「やらない」という周りからの評価の方がまだ受け入れ易いストレスなのかもしれません。この傾向がある子に「刺激入れ」をしてしまうと、「やらない」という行動に出て、お互いにストレスになる可能性があります。
2.理想が高く、自己評価が低い
0か100かのような考え方の人に多く、100点の出来でやれないなら、最初からしないという思いがあったりします。
- 「それして何の意味があるの?」
- 「やっても無駄だし。」
- 「本当はこんなはずじゃなかった。」
- 「別にニート(ホームレス)でもいいし」
などなどの口癖があったりもします。
理想の自分と現実の自分のギャップにストレスを感じてしまい、何か行動を起こせば起こすほど「現実の自分」を受け入れなければならず、ストレスを感じてしまいます。何もしなければ「まだ本気を出していないだけ」のような感覚で、「やる気になればできる」という最後の拠り所を大事にしたいという思いが先行しがちです。
このような傾向の子に「刺激入れ」をしてしまうと、「動かない自分を、親ができない人間という評価をしている」と感じてしまい、親子関係が悪化してしまう可能性があります。
3.発話が少なく、閉じこもりがち
非常に大人しく、自分の世界に閉じこもりがちな人に多く、コミュニケーションミスが発生しやすいです。おそらく最初は「これやってみないか?」と提案したときには受け入れるのですが、やらない、やっても続かないという状態になりやすいです。
自分の状態を客観視することができていないこともあり、「自己決定ができない」状態であるため、周りの環境が変わるの待っている可能性があります。このような傾向の子に「刺激入れ」をしてしまうと、失敗経験が増え、自己肯定感を失ってしまい、余計に動くことが怖くなってしまう可能性があります。また、上手くいくケースもあるのですが、「自己決定ができない」という状態であることには変わりはないので、後々同じことがまた発生する可能性があります。
反対に、刺激入れをしても良いケースは・・・
逆に刺激入れをして良いケースは
- 自分に自信があり(自己肯定感が高い)
- 将来の目標や、自分の未来が明るいと感じている
- 周囲の意見を聴くことができる
という状態の子どもは、親御さんの言葉の選び方次第で動き出す可能性があります。
「刺激入れ」をしても良い状態なのかどうか、判断に困る人は不登校支援センターにご相談ください。子どもが動かない理由が分かれば、どうすれば動けるようになるのかも見えてくるようになります。
関連ワード: 不登校支援センター福岡支部 , 刺激入れ , 動かない , 動かない理由 , 動こうとしない , 動こうとしない理由 , 周りの人を気にする , 理想が高い , 発話が少ない , 登校刺激 , 親の自己評価が低い , 親子関係 , 評価を気にする , 閉じこもり