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【中学校2年生男子の事例】復学できるのはA君とB君のどっち?

こんにちは不登校支援センター札幌支部の松本です。

年も明け、冬休みも終わりました。カウンセリングに訪れる子どもの中にも様々な思いが渦巻いています。

本日は中学2年生の男子A君とB君の事例を紹介していこうと思います。

中学2年生の男子、A君とB君とは?

【A君】
彼は昨年の夏休みあけから登校がおぼつかなくなり、2学期中はほぼ別室登校を母親の送り迎えで繰り返していました。勉強面に関しては家庭教師をつけ、成績は何とか保てている状態です。

【B君】
A君に引き続き、B君も夏休み明けから登校ができなくなりました。別室登校すらする事はあまりなく、勉強面も全くしていない状況です。

この中学2年生の2人は、どちらが復学のプロセスをたどっているのでしょうか?

この2人はやっていることも違いますし、そもそも性格も考え方も全く違います。上記の内容を見るとA君のほう復学の為のプロセスを踏めているように見えると思いますが、ここには1つ落とし穴があります。それは・・・

今までの取り組みは、学校、親の提案で尚且つお母さんの手助けなしには成り立っていないということ

です。

A君は自分で、何かをするというよりは母親から促がされて行動をしています。ですから、母親から促がされなくなった時にはまた動きが止まることが考えられます。

最後に・・・

カウンセリングでは、A君やB君と来年度に向けた話をしています。それからB君は、冬休みの宿題を少しずつやり始めました。誰かからの指示は特にありませんでした。B君は自分の今の状況を考え少しでもやったほうがいいのではないかと考え、期限こそ間に合いませんが行動し始めています。

より良い新年度を迎えるためには自ら考え行動に移していくことが大事です。もちろん学校、親の役割はありますが、支援をするのではなく学校、親側が主体となって子どもに行動を促がしていくことが強くなればどうでしょうか?

子どもに刺激をかけているうちは行動には繋がりますが、刺激をやめればまた動きが止まることが多いです。ですから子ども本人に考えさせなければなりません。カウンセリングは子どもに気づきを促がす場所でもあります。決して指示命令、教える場所ではありません。

より良い新年度を迎えるための準備を今から始めていきましょう。

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