不登校の子どもに親として伝えたいことは何ですか?
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
博多駅のイルミネーションも毎年綺麗で楽しみになっております。しかしながら、昔はこのようなイルミネーションを見て、
- 「こんなに電気を使ってもったいない!」
- 「二酸化炭素排出が増えて、温暖化を促進しているじゃないか!!」
などと言っている時期もありました。荒んでましたね~(苦笑)
クリスマスも過ぎ、年末を向かえ、年始を向かえ、新しい1年が始まりますね。
1年の切り替わりの年は、心機一転のチャンスです!子どもたちにとってもそのチャンスではあるので、良い切り替わり方ができるような年末を迎えましょう!という目標設定はカウンセリングの中でもよくしています。年末までに頑張り過ぎてしまうと、年明けに「もう無理・・・」という切り替わり方をしてしまうこともあります。
中には「今までの遅れを取り戻さなければ!」と必死になって疲れてしまう子どももいます。そういう子どもたちには、「自分が大丈夫なペース」というものを考えてあげるようなサポートをしていきます。
子どもに合わせたサポートというものも大事なのですが、子どもに合わせたサポートをするだけが親の役割でしょうか?
親子関係とは何か?
私は『親子関係』とはなんだろう、とよく考えます。ただ子どもを育てるだけが親子関係なのでしょうか?
『親が生きてきて学んだことを、子どもに伝えていくこと』もその一つなのではと思います。不登校支援センターに来る親子の中には「親が伝えたいことが、子どもは受け入れられないでいる。」という状態のご家庭もあります。
ひとつ考えてみてもらいたいことがあります。あなたの親御さんはどのような人でしたか?
- 無口だけど頼りになる人だった
- 家のことはなんでもできる人だった
- 友人関係にはすごくうるさい人だった
- 時間にはすごくうるさい人だった
- 勉強にすごくうるさい人だった
- 楽しいことをたくさん教えてくれた人だった
- いつも自分を応援してくれる人だった
- 暴力に関してはとても厳しい人だった
- 人を騙すことについてとても厳しい人だった
いろいろ良いことも悪いことも出てくると思います。そして、そんな親御さんからいろんなことを学び取りますし、いろんなことを伝えられているのだと思います。
そして次に『あなたが、子どもが大人になったときに「あなたの親はどんな人でしたか?」と聞かれたときに、なんと答えてもらえたら嬉しいですか?』ということを考えてみてください。結婚披露宴などでは、よく新婦様がご両親に手紙を書いて読むシーンもあると思います。その手紙の内容は良いことも、辛いこともあるかと思いますが、それでも「今幸せです。今までありがとうございました。」と続いています。「子どもにとって嫌な関わり方をしてはいけない」ということは無いのではないでしょうか。
親御さんが、自分の子どもに伝えたいことは何でしょうか?
「学校には必ず行かなければならない」ということでしょうか?
本当に伝えたいこと、学び取って欲しいことを考えて、それがしっかりと実行できるような振る舞いというものを考えてみることも、親御さんだけが子どものためにできることだと思います。学校という場は確かに学びや成長の場として、とても良いところでもあると思います。
しかし、子どもは学校でなくても学びや成長を得ることはできます。ほとんどの子どもが最初の学びや成長の場はご家庭だと思います。ご家庭でできることから始めることが、子どもが社会(家庭の外)に自立していくための準備だと思います。
自分が親として子どもに伝えたいこと、学んで欲しいことを明確にするということはなかなか難しい作業です。しかしそれが明確になると、子どもへの関わり方に自信が持てるようになります。
子どもへの関わり方に自信が持てるようになると、親御さんが安定してきます。親御さんが安定していると、子どもが親御さんの反応を過剰に気にすることがなくなり、自分で自分のことを考えることができるようになっていきます。
子どもへの関わり方に自信が持てないという親御さんは、不登校支援センターに相談していただければと思います。
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