子どもが通信制高校へ転校。これから大丈夫?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
寒い日が続きますが、皆さん体調管理にはお気をつけくださいませ。私は相変わらず自転車に乗って、関西をうろちょろうろちょろしております。関西にお住まいの方は、もしかしたら私とすれ違ったことがあるかもしれませんね。
さて今回は転校のことについて書こうと思います。
高校生は、通信制高校などへ進路変更を決定することがあります。他のカウンセラーが書いているように、環境を変えれば上手くいくというスタンスではあまり意味がありません。ではどのような状態がベストか・・・というのは中山カウンセラーが書いたブログ(転校したら不登校は解決するのか①「転校する」という手段は3つのパターンに分けられる)をぜひ読んでみてください。
今回は、子どもが通信制を選んだことに少なからずがっかりしている親御さんに読んでいただきたいと思っています。
定時制、通信制高校のイメージは?
まず、私を含めた昭和の教育を受けてきた方にとって、「定時制、通信制高校」のイメージはいいものではないでしょう。私が高校生のころ(30年程前・・・)の定時制に対する私のイメージは、もちろん勤労学生もいたと思いますが、それ以上に番長グループが通っていたので、私のイメージは「怖い」でした。
親御さんも、私と似たようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。今となってはそのイメージは大きな間違いだったと思っています。
教育が多様化している現代
2005年頃に、「個性重視の教育」という言葉で教育が推奨されていました。不思議なことに、この頃から通信制高校(サポート校含む)も増え続けて、現在は約2倍の数になっています。少子化が叫ばれている中で、増え続ける通信制高校。これはどう理解すればよいのでしょう?
ひとつの理由として、個性重視と言っても、様々な個性をひとつのクラスに詰め込んでいる点があるかもしれません。個性重視と言っても、結局は同じことを同時に進めないといけませんから、個性を無視して進めなくてはならないこともあるでしょう。繊細な子どもや、物事に敏感な子どもたちも、昔なら席に着かせていたでしょう。しかし今は、「画一的な教育をうける=普通のこと」ではなくなっているのかもしれません。
最後に…
子どもが進路変更を考えていることを、ドロップアウトと考えないでください。転校する場所は、個性重視の取り組みが実施しやすい、違った形の教育のアプローチをしている場であると認識していただければと思います。
しかし子どもが、そこでその教育をしっかりと受け止められる状態でなければ、やはり転校は意味を為しません。自分で道を選び、しっかりと歩んでいけるように我々カウンセラーがお手伝いできればと思っています。
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