教えて!!!「不登校の再発」の判断基準はいったい何?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今日は、改めて「不登校の再発とは?」ということをテーマにしたいと思います。
不登校が再発していると判断する基準はいったい何?
「不登校が再発していると判断する基準は何でしょうか?」とよく良く聞かれますが、不登校支援センターでは基本的に原因論で問題を見ないので、「判断する基準は?」と問われれば、「人それぞれです」としか言いようがないのです。
一般的には「学校に行けるようになっていたのに、また行けなくなってしまった・・・」ということで、不登校が再発したと捉えられることがほとんどではないでしょうか?「再発」という言葉だけで捉えると、「良くなっていたのに、また悪くなってしまった」というような、病気の類と同じような捉え方になると思います。
ここで、皆さんと一緒に視点を変えてみたいのですが、不登校支援センターでは
不登校は””なる””のではなく自らの意志、責任において””使う””
と表現しておりますので、病気のように再発していると判断することはありません。言い方を変えるだけになるのですが、「また最近、学校に対して”行かない”というストレスへの対処行動を使っているね」という言い方になります。再び発生している(再発)のは何なのかと考えれば、これは「行動ぐせ」が再発しているということになります
行動グセと心グセ
人間には、表面的に現れる言葉や行動のクセと、心の中で本当はこう思っているという心グセがあります。
不登校というのは、学校にある何らかのストレスに対して””行かない””というストレスへの対処行動を取っているということだと考えておりますので、そのクセが一旦収まって””行かない””という行動以外でストレスを対処できているのなら、登校はとりあえず出来ているものであると想像します。
しかし、やはり長く学校にいると、””行かない””という対処行動も時折使いたくなるものです。社会人でも、たまに会社を休みたいなと思うときはありますよね?それと何ら変わりはないと思います。
しかし、やはり「長期的に休む」という対処行動を取ってしまうと、いくら自らの意志であり責任とはいえ、子どもにとっては大変リスクを伴う行動であり、後で取り返しが付かなくなることも考えられるので、親御さんや周りの支援者の方々は、冷静にその行動を捉えて対応してあげることが大切です。
親御さんの心理として、せっかく学校に行けるようになったのに、また行けなくなってしまったりすると
- 「がっかりした」
- 「驚いた」
- 「落胆した」
- 「またあの苦しき時期に逆戻りなのか」
というように、とってもネガティブに捉えてしまうと思います。しかし、再び休むという行動を取り始めた子どもに対しては、まずは
あなたを信頼して、あなたに任せておくわね!
という親御さんの姿勢が必要になってきます。
特に一度長期の欠席を乗り越えて再び学校に通えるようになった子どもにとっては、また戻りにくくなるような長期欠席というのは、なるべくなら避けたいという子どもも多いのです。そう考えているのに、ちょっと一日休んでみたら親御さんの対応が
- 怒った!
- 理由を詰問された!
- 頭ごなしに否定された!
となると、子どもの心理として反抗反発心から余計に叱られよう(親を困らせてやろう)という心理が上がってしまうこともあります。そのため、いざ不登校というクセが再び発生した際には、上記のように余裕の気持ちを持って、カウンセリングにも親御さんのみでお越し頂き、冷静に対応方針を決めて行くことをお勧めいたします。
すでにカウンセリングを検討されている方がいらっしゃいましたら、是非上記のような内容もカウンセラーにご質問いただければと思います。
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