【続】子どもが不登校になったことで夫婦仲改善した事例<続いていく変化の連鎖>①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
以前私が書かせていただいたブログ記事
「子どもが不登校になったことで夫婦仲改善した事例(前編)」
「子どもが不登校になったことで夫婦仲改善した事例(後編)」
のその後の話を本日はしていきたいと思います。
お話のあらすじ
自分の心に余裕がないことが、子どもへのプレッシャーになっているのではないかとお考えになったお母さんであるAさん。余裕のない理由の一つは、旦那さんとの関係が良くなく、子どもの問題にAさん1人で向き合わざるをえない状況にあると分析されました。
そして、子どもへ余裕を持って対応できる環境作りから始めようとAさんは考えました。旦那さんのAさんへの態度が変わってくれることを期待しながら無為に時間が過ぎていくことを考えたら、旦那さんの顔色にびくびくしながら過ごす生活が続くことを考えたら、今の生活がこのまま続いていくところを想像してそれは嫌だとお思いになったそうです。
相手がどう反応するかはわからないけど、自分の想いを伝えてみようと決意されました。(無論ここまでに至るまででも紆余曲折あったのですが・・・)そうして、ある晩思い切ってご主人に自分の気持ちを語られました。
- 自分が拒絶されている気がすること。
- ご主人の機嫌、顔色を見ながら過ごしていること。
- お子さんの不登校に一人で向き合っている現状の辛さや不安など。
お話をされました。
すると驚くことに、実は旦那さんもAさんと同じように不満を抱いていました。Aさん同様に、自分が阻害されていると感じながら過ごしていたことをAさんに話されたそうです。
- 自分が母娘からのけ者にされているような
- Aさんから拒まれているような
旦那さん曰く、そんな気持ちでいたとのことでした。
旦那さんのAさんへの厳しい態度は、自分がAさんに遠ざけられているような気がしてその不安や怒りから発されたものであることがわかりました。結局、Aさんと旦那さんが互いに疑心暗鬼になり相手に悪影響を与え合ってしまっていたという、そういう悪循環がぐるぐる連鎖していたことが話合いでわかりました。
その後のお2人は、時には衝突や誤解も生じはするものの、その後は、どちらから余裕のある方が歩み寄り仲直りをされるという新しい関係が構築されました。
今回はその続編です
子どものその後についてお話いたします。
夫婦関係に良い変化が生じて今度は子ども(B子さん)に変化が現れはじめたのです。何が起こったかというと・・・
元々、お母さんが大好きなB子さん。お母さんに喜んでもらいたくて、小さな頃から学校でも一生懸命で習っていた運動もお母さんが喜んでくれればこそ続けていたようです。B子さんの習い事は、将来それを仕事にする人もいるくらい本格的なものでした。そんな場所、人達の中で、B子さんは、自分はその習い事に全身全霊を打ち込みたいとまでは思っていない自分に気づきます。
しかし、お母さんがパートで費用を工面してくれてまで続けさせてもらった習い事を今更辞めたいとも言い出せず、なんとなくの勢いで学校に進学してやめるきっかけを失ってしまいました。段々と求められるレベルが高くなり練習についていくことがしんどくなっていきます。
- 意欲が磨り減り
- ミスが増え
- 体調も悪くなっていきました
そのうちささいなことでも学校に行けない気持ちになり、不登校となりました。そしてその後、母子で不登校支援センターに相談に来ていただくようになりました。
B子さんの、「お母さんの期待に答えることでお母さんを喜ばせたい」という想いが、B子さんにストレスを生んでるように思われました。私は、B子さんのお母さん(人)との関わり方が変化することで社会へのストレスは大きく減るだろうと見立てました。
そして、その認識について母親Aさんと共有しました。お母さんはB子さんに何が起っているのか理解してくださいました。「B子さんにどういう働きかけがあれば変化を起こせるのか」と様々な働きかけを共同で始めるものの、B子さんからは思った反応が来ず時間が過ぎていきました。
上手くいかないなあと少し行き詰まって焦っていた時期に冒頭のAさんのそれが起こります。そして、それがAさんの変化のきっかけになっていくのです。
・・・とても長くなってしまいました。引き伸ばす気はなかったのですが、この続きは次回の私のブログ担当の日に書かせていただこうと思います。
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