不登校の子どもにお年玉はあげちゃダメ?何を基準に考えるべきなのか?
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
師走の声が聞こえてきましたね。文字通り師も走る月、師馳すとも表現されますね。
学校では冬休み、親御さんも年末年始はお仕事がお休み、という方も少なくないと思います。この時期になるとカウンセリングではこんなご質問が出てきます。
不登校の子どもにお年玉はあげるべき?
親御さんの気持ちをお聞きすると・・・
- 学校にも行かず、勉強もせず、本人は何もしていないのにお年玉をあげるのはどうなんだろう
- お年玉でゲームを買ったりしてさらに不登校がひどくなるんじゃないだろうか
- 親の気持ちとして、あげたいと思わない
- 親の気持ちとして、あげたいと思うが不登校を許すことにならないだろうか
などなど、様々な思いがあるようです。では、子どもの気持ちとしては・・・?ということで、こちらも何人か子どもに聞いてみました。
- お年玉は自分がもらえるものなのに、親がそれをダメというのは納得できない
- お年玉もらえたら学校に行く気になるんだけどな~
- お年玉もらえなかったら学校には行かない!
- 不登校だからもらえなくても仕方ないと思う
ふむふむ、こちらも様々・・・。どちらの思いも、どの思いも正しいとか間違っているとかいうことではないんです。
お年玉をあげる/あげないではなく、大切にしたいことは・・・
この場合に大切にしたいことは、ただひとつ・・・
「いつもどおりにしてください!」ということなんです。
不登校を特別扱いすることは良くも悪くもどちらの場合もオススメしません。学校に行くこととお年玉とは繋がりはないわけですよね。それを例年と違うことをすることで関係あることにしてしまうと、
- お年玉あげたんだから学校行きなさい
- お年玉もらってないから学校行かない
と、なりがちです。こうなると、どちらも学校に行く目的がどこか遠くに行ってしまっているような気がします。特別なことをするのではなくて、いつも通りを意識する、そんな年末年始をお過ごしくださいね。
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