【解決事例】R.P.G(ロールプレイングゲーム)で中学2年生の男の子の心を捉えた
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
だいぶ秋も深まってきました。冷え込む日も増えてきて、いよいよ冬が来ますね。私も自転車用のスパッツを冬物に交換しました。冬でも会社に到着したときは汗だくなので、体温調節が難しいです。みなさんも体調管理にはお気をつけください。
当支援センターに通っている、中学2年生の男の子の話
以前、福岡支部の永島カウンセラーが、「不登校問題解決に役立つ『心』の捉え方」というブログで、心の広さや狭さをお金で例えて考えてみる、ということを書いてました。
その話をセンターに通っている中学2年生の男の子と話したのですが、この話がとても気に入ったらしく、ご家庭でもひとしきり話したそうです。そして、その次のカウンセリングの時に、「僕も考えてきた!」と言って嬉しそうに披露してくれました。本日はその時の話をしようと思います。
R.P.G(ロールプレイングゲーム)で例えて考えてみると
その子はまずゲームで説明できないか考えたそうです。そして思いついたのが、「毒状態」です。その子の説明では、
- 毒状態になるとHPが少しずつ減っていく。何もしなくてもそのうち動けなくなる。
- 毒状態で無理して動くと、ものすごいスピードでHPが減って、すぐに動けなくなる。
- 毒は自分でなることもあるし、他からかけられて毒状態になることがある。
- この毒状態は自分から見る(おそらく客観的)と分かるが、画面の中のキャラ(本人)は気がついていないはず。だからなぜ動けなくなるのかが分からないはず。
ということでした。
なるほど、なかなかいい着眼点ですね。一生懸命考えてきたのがよく分かります。この子は褒めて伸びる子なので、私は、このことを考えてきてくれたことに対して、まず沢山褒めました。それから次のことを話しました。
HPを回復するために必要なものは何?
不登校を「毒状態」で表すことは中々ユニークで、私も考えたことはありませんでした。「困ってる状態=毒状態」として考えるとかなり良い例えです。
そこで私は次のような会話をしました。
私:「じゃあどうやって回復してるの?」
子:「え!?そりゃぁ、回復薬とか毒消しとかかなぁ・・・」
私:「なるほど。じゃぁこの世界ではどこに売ってるかな?」
子:「売ってない・・・」
私:「だよね~。じゃあこの世界ではこの毒状態は解決できないのかな?」
子:「うーん・・・」
現在のこの男の子のカウンセリングは毒状態の解決を目指して頑張っているところです。
みなさんもこの子どもが言った、「毒状態」に陥ってる気がするなら、一緒に回復薬を探しませんか?不登校支援センターへご相談いただければと思います。
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