”引きこもり”とは、何かのストレスへの対処行動。”引きこもり”の意味とは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
本日は”引きこもること”についての話をしたいと思います。
”引きこもり”と聞くと、皆さんはどのような状態を想像されるでしょうか?
- 「部屋から出てこない」
- 「家の誰とも会話しない」
- 「ずっとゲームやパソコンなどをしている」
上記のようなことをよく想像される方も多いかと思いますが、今回は引きこもりにも色んな状態があるということを紹介したいと思います。
まず引きこもりを理解する上で大切なことは、「引きこもる」という行動も、行動だけに着目すれば何かのストレスへの対処行動ということが言えます。
先に挙げたような例の引きこもり状態ばかりではなく、
- 「部屋からは普通に出てきて、家族とリビングで過ごす」
- 「世間話のような話なら、親兄弟とも会話はむしろ多い」
- 「ゲームやパソコンもするが、それらは親が決めた家のルールに従っている」
と、いうような状態で引きこもり生活を続けている子もいます。この例だけを聞けば、「それって引きこもりって言えるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?
部屋に引きこもってなくても、引きこもり?
確かに部屋から一歩も出ないような子どももいますが、そういう子ども達の苦しみは、
家族や兄弟と会ったり話したり接すること”そのもの”が自分にとってはストレスであると受け取っている
ということです。
子ども本人が家族と接することが特にストレスでなく、またご家族が不登校で学校には行かないが家にいる我が子のことは、否定もしないし、嫌ってもいない。至って普通に接している・・・というような状態であれば、その子どもは特に部屋に引きこもる必要がないわけですよね。
部屋に引きこもる子どもは、そういう行動を取る必要があるから取っているわけで、好きでやっているわけではないと訴える子どもが正直とても多いです。
最後に
家に引きこもっている、という状態を漠然と捉えるのではなく、その子どもの行動自体に着目して、
- どのようなストレスを感じ
- そのストレスをどのような行動(方法)で対処しているのか
という視点を持って引きこもりの解釈を考えてみると、その子どもにどう接してあげるのがよいのか?という方針が見つかるのかもしれません。
一度、不登校専門のカウンセラーに現状をご相談いただき、悪化させない接し方を決めてみることが大切かと考えております。
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