子どもが学校に行きたくない理由を話してきた時に親はなんと答えるべきなのか
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
本日は、面談の際に親御さんからいただいたご質問を取り上げたいと思います。
こんなとき、どう話したらいいの?
「子どもが学校に行きたくない理由を話してきたのですが、どう答えたらわからなくて・・・。どう答えたらよかったのでしょうか。」
親子で学校の話をしている際には、こうした話題が出てくることもあると思います。
- 「勉強が難しいし、進むのが早くて、しんどいんだ。」
- 「クラスでグループができていて、いまさら入りにくいし。」
- 「もともと入りたい学校じゃなかった。」
等々。皆さんはこうした話が出てきたときに、どう思うでしょうか?
「じゃあ、どうしたらその問題を解決できるだろうか?」
と、考えがちな方は少し注意が必要かもしれません。そういった会話を積み重ねると、子どもが学校に関する話を段々としなくなることがあるんですね。
子どもが学校に関する話をしなくなる理由
何故?と思った方もいるかもしれません。その理由について、皆さんと少し考えてみたいのですが、皆さんは
「不満や悩みを話す人は全員、解決策を教えてほしい人たち」
だと思いますか?
・・・どうでしょうか?
日常生活のことで考えてみると、必ずしもみんなが解決策やアドバイスがほしくて、不満や悩みを話しているわけではないですよね。
- 「ただただ愚痴りたい」
- 「話を聞いてほしい」
そんな時もあるのではないでしょうか。例えば、
A:「最近、結構ばたばたしてさあ、今日も急な用事が結構入っちゃって、本当大変だったよ・・・。」
B:「そうか。急な用事が入ることもあるんだから、そういう可能性も考えて、普段からスケジュールを考えないとね。例えばこういう方法が・・・」
腹立ちますよね。
聞いてほしいだけなのに、余計ストレスを感じることもあるかもしれません。そして、だんだん話したくなくなってしまいます。
もしかしたら、子どもも同じかもしれません。
子どもの気持ちに合わせた対応を
子どもが学校の不満や悩みを話してくれたとき、親御さんがそれを何とかして解決してあげたい、助けてあげたい、と思うのはとても自然なことだと思いますし、解決策を考えようとするのも当然だと思います。
しかし、子どもも同じ気持ちかどうかは分かりません。
子どもも「解決策を考えたい」という気持ちなら、一緒に解決策を考えることもできるでしょう。親御さんのサポートも心強く感じるはずです。
けれども、もしかしたら、まだ解決策を考えようというところまで気持ちが向いておらず、まずは「自分のしんどさを分かってほしい」という気持ちが強いときもあるかもしれません。そんな時は、アドバイスをするよりも子どもの気持ちを理解することの方が、前に進むためにも大切になってきます。
親御さんの何とかしてあげたいという思いを活かすためにも、子どもがどんな気持ちで話をしてくれたのか、その気持ちに合わせた対応を心がけたいですね。
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