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子どもの良い面を見つけやすくする為に簡単に出来る事①

 こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

前回のブログ「教室に入りたくない」という子どもは何故教室が嫌なのか②の最後で、「子どもの良い面を見つけやすくする為に簡単に出来る事」に触れましたので、ポイントを3つ、全3回に分けてお伝えしていきたいと思います。

 まず1つ目、「子どもに期待している事」を振り返ってみましょう。

 実際に不登校支援センターにお越し頂き、アンケートにご協力頂いた中には、こんなご意見がございました。

  • 「自分の好きな事に自信を持って生きて欲しい」
  • 「自分で生きていける力を持った子になって欲しい」
  • 「社会の中で居場所を見つけて欲しい」
  • 「何かにひたむきに取り組み、達成感を味わって欲しい」
  • 「自立して欲しい」
  • 「後悔のない人生を歩んで欲しい」

いかがでしょうか?

このブログをお読み頂いている方の中にも、同じ思いをお持ちの親御さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 では実際に、ご家庭内で子どもに声をかける時にはどの様に声掛けをされていますか?

上記の様な内容を伝えられる事はどれくらいあるでしょうか?

 カウンセリングの中でお聞きするのは、

  • 指示
  • 命令
  • 提案

などが多い様に感じます。

 ご両親ともお仕事をされている親御さんも多いですし、家事以外にも時間を費やす事も多いでしょうから、子どもとの時間に制限があるというお話も良く親御さんから伺います。その限られた時間の中で、

  • 「効率良く」子どもとコミュニケーションを取りたい
  • 「効率良く」子どもと時間を過ごしたい

と思った時に、どうしても指示・命令・提案は多くなりがちです。そのため、「親御さんがして欲しい事をする」から「褒める」、「して欲しい事をしない」から「叱る」という関係になってしまっている事が多い様に感じます。

 そういった子どもは、学校では

  • 「間違えて叱られない様に、始めから行動に起こさない生徒」
  • 「失敗して恥ずかしい思いをしない様に、始めから行動に起こさない生徒」
  • 「先生の顔色を窺って、褒められる事だけしようとする生徒」

になっているかも知れません。

 

 

では、それの何が悪いのでしょうか?

問題なのは、「自己決定した経験が少ない」ということ

 自己決定とは、

  • 自分で考え
  • 自分で決め
  • 自分で実行する

事です。

自己決定の経験が少ない子どもの場合、善悪の判断は他者に任されています。

  • 自分で考えても分からない
  • 間違ってはいけないから、自分で決められない
  • 失敗したくないから、自分から行動しない

という状態になります。自分で決めないので間違えはないですし、行動しないから失敗もしません。それと同時に「私には周りに流されずに自分で考えて、自分で決める能力がある。」という肯定感が養われる機会も減ってしまうのです。

では、最初に挙げた「子どもに期待している事」をもう一度振り返ってみましょう。

  • 「自分の好きな事に自信を持って生きて欲しい」
  • 「自分で生きていける力を持った子になって欲しい」
  • 「社会の中で居場所を見つけて欲しい」
  • 「何かにひたむきに取り組み、達成感を味わって欲しい」
  • 「自立して欲しい」
  • 「後悔のない人生を歩んで欲しい」

この様な子どもに育って欲しいのであれば、子どもの自己決定の機会は今よりも多い方が良さそうですね。

親御さんからしたら、

  • 「そのままだと失敗するよ」
  • 「それやっても上手くいかないよ」
  • 「それ間違っているよ」

 と感じる事が多々あると思います。

 そういった時に、「この子は、自分なりに考えて決断し行動しようとしているのだな」という視点も加えてみてください。否定的な感情や指示・命令・提案が減りますよ。

最後に・・・

子どもへの伝え方は、子どもの特性を踏まえて個別で一緒に考えていきましょう。

次回はポイントの2つ目をお伝えしたいと思います。無料面談について詳しくはクリックbn-01

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