子どもに助言をする時に意識したい、たった1つの方法
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、子どもへの働きかけや助言をするときに、意識したいことについてお伝えしようと思います。
ある子どもとの話から、おでんをつくってみました
センターに通っている子どもから「ストレスを感じるとお菓子作りをする」という話を聞かせてもらいました。
【ストレスを感じる→お菓子を作る→ストレスが発散される】ということだそうです。
正直、男の私にはピンとこなかったのですが、同じような話はこれまでも何人かから聞いたことがありました。そのため「きっとそういう効果があるのだろう・・・」と(頭では)理解したのですが、頭(だけ)で分かったというのは、実感が伴わないので、なんとも心もとない気持ちになってしまいます。
それで、ちょっと試してみようと思い、私もやってみることにしました。我が家にはオーブンがないので、お菓子の代わりに、おでんを作ることにしたのです。
大鍋に湯を沸かし、出汁を作り好きな具材を好きなだけ入れて、大量のおでんを作りました。普段より具材の種類を増やして量も多かったので大根を切ったり、サトイモの皮を剥いたり、手間もずいぶん増えました。90分くらい作業に没頭しました。下ごしらえが終わり、具材でいっぱいになった大鍋を見て、まだ食べてもいないのに満足感が沸いてきました(笑)
自分でやってみて改めて感じたことは、作業(料理)に没頭していると他のこと(気がかり)を忘れらる、ということです。
ふと我に帰ると、それまで気がかりだったことも遠い出来事だったように感じました。昔の遠い出来事を思い出すような感じで感情的な起伏が穏やかになっていました。
お菓子とおでんの違いはありますが(笑)、この体感は、きっとお菓子作りも変わらないものと思います。
また、自分の欲求を満ための作業(料理)というのは、やはり楽しいですね。楽しむ気持ち、これも大切だなあと改めて感じました。そして、自分の作業が目に見えて仕上がっていくことへの喜びもありました。
もし、私が誰かにお菓子作りを勧めることがあったとしたら、単に「やってみては?」と伝えるよりも、上記のような体験で得た情報を踏まえて働きかけができたら説得力は増すように思います。
人(子ども)に何かを勧める時には自分がまず試してみることで説得力が増すことも
自分の体験があるのとないのとでは感じ方や説得力にずいぶん違いが生じるように思います。
人(お子さん)になにかを薦めたい時、もし、それが、まだ自分が体験したことない事であったならまず自分が試してみることでお話にも説得力が増すかもしれません。
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