朝起きない子どもへのベストな声掛けとは?
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
本日は朝起きない子どもへの対応方法について考えたいと思います。
親御さんとして悩むポイントの一つ「子どもが朝、起きない」
親御さんとしても仕事に行かなければいけない忙しい朝の時間帯。子どもを起こす上で、子どもにどのような声かけをするべきか悩む親御さんは多くいらっしゃるのではないでしょうか?
- いくら声をかけても起きてこない
- そもそも昨日の夜ゲームばかりやっていたのだから朝がきつくなるのは当然
- でも逆に何も声をかけなければ、お昼頃までずっと寝たままだろう
こういった思いが募ると、ついつい
- 「いい加減に早く起きなさい!」
- 「いつまで寝てるの!」
- 「早く起きないと学校に遅れるわよ!」
と、ついついビックリマーク「!」がついてしまうような言い方、したくなりますよね・・・。
親御さんの声掛けに対して、子どもたちの反応は・・・
先ほどのような声かけをした場合、子どもたちはよくこんな反応を示します。
- その言い方が気に食わないから起きない
- 「起こされた」のではなく、「怒られた」と感じる
- 布団をかぶって無視する(寝たふりをする)
皮肉なことに、結果として悪循環が芽生えてしまうことが可能性としては高いのです。
では、子どもへのベストな声かけとは何か?
もちろん状況によって声かけは異なると思いますが、とにかく朝は「感情」を排除することがとても大切なポイントです。
親御さんの怒りやイライラといった感情がこもった声かけに対して、子どもたちが「反発」や「責任転嫁」をしてしまうのは非常にもったいないことだからです。だからこそ、
- 「◯時だよ(感情抜きに)」⇒事実のみ目覚まし時計代わりに伝える
- 「朝は美味しいパンケーキを焼いてるわよ」⇒起きた後のメリットを伝える
- 「後何分後に声かけようか?」⇒今起きられなくても、親は協力者であることを伝える
などの対応が心理的には大変望ましいものと言えるのです。
たとえ子どもが起きてこなかったとしても
もし子どもが起きられずに、学校を欠席する、遅刻するなどしてもそれは自己責任を感じさせるチャンスです。また、子どもたちは起きられなかったことに対して目には見えない罪悪感を感じています。その罪悪感はある意味、子どもたちの行動を変容するきっかけにもなるのです。
しかし一方で、昼間になってようやく起きてきた子どもに対して「なんで何回も声かけたのに起きなかったの!」と言うと、罪悪感を感じさせるよりも反発心を増幅させてしまい、ますます起きないという事態にもなりかねません。
ですから昼間に起きてきたとしても、気持ちよく
- 「おはよう」
- 「ありがとう」
などと伝えてあげた方が、ずっと罪悪感を感じさせてあげることにつながります。
とはいえご家族によって対応はまちまちとなってきます。共にベストな対応を考えていきたいと思いますので詳しくはカウンセラーにもご相談してみてくださいね。
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