子どもを「動かす」ことと子どもが「自ら動き出す」ことの違い
こんにちは、不登校支援センター札幌支部の松本です。
本日は、日々のカウンセリングの場で、親御さんからよく相談されることについてお話をしたいと思います。
- 「うちの子、何にもしないんです・・・」
- 「何もしない子どもを見ているとイライラするんです」
子どもが学校に行かず、家でゲーム三昧し、昼夜逆転生活になったりなど、親御さんの感情を逆なでするような状態となることは珍しくありません。ここで大事なことは、子どもを「動かす」という事と、子どもが「自ら動き出す」という事の違いについてです。
子どもを「動かす」ということ
子どもを「動かす」ということに関しては、
- 指示
- 命令
- 提案
- 強制 等
様々な言い方はありますが、正直オススメはしません。自我形成前の子どもであれば、親御さんが子どもを強制的に「動かす」ことも出来るでしょうが、中高生くらいになると効果は期待できないでしょう。なぜならば、子どもも自我形成が始まっており、親御さんの価値感との相違が出始めているからです。
子ども自身が現在の状況を踏まえて、どのように行動をするのかを自ら考えなければなりません。
ですが、このお話をする中で多くの親御さんからこのような事をよく言われます。
「子どもが自分で考え行動をしなければいけないのはよく分かる。でもそれは見守るということですよね。そんな悠長に構えていていいのでしょうか」という親御さんからの言葉
親御さんの子どもを思う気持ちは良く分かるんです。私も日々、子どもたちと接する中でついつい「こうするべきじゃない?」等、指示に近い言葉を言ってしまいそうになります。
皆さんが日々子どもに言っている様々な言葉を、子どもは
- どのように受け止めているのか?
- どのように伝わっているのか?
ここが非常に重要になります。子ども本人の為に言っている事が、子どもからは親のエゴを押し付けられていると感じている事も少なくありません。
今一度、子どもに伝えるということ、子どもへの伝わり方について考えて頂けると幸いです。
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