「不安」から不登校を考える
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
ついにサイクリングの季節がやってきました!例年は猛暑の後に申し訳程度の秋が来て、すぐに冬に突入していた気がします。今年は少し長めの秋なので、いろいろと楽しめそうです。
私は次の日に疲れが残らない、1日で走る距離を自分の中で決めています。だいたい120kmぐらい、片道60kmなら次の日もしっかり働けて、気持ちもリセットできる感じになります。疲れも残りません。しかしこの距離を越えてしまうと、途端に不安になってきます。
- 明日はちゃんと朝に起きれるだろうか?
- ひどい筋肉痛になってしまうだろうか?
- 仕事でミスをしないだろうか?
- あそこで引き返せばよかったな~。
明日のことが不安になってしまい、楽しいサイクリングが憂鬱なサイクリングに変わってしまいます。今までの経験から、私はこの120km距離を越えないように、なるべく守るように気をつけています。
不安が強い子どもについて
カウンセリングを受けている子どもの中には、この「不安」に悩まされている子どもも少なくありません。先ほどのサイクリングの話で出てきた、120kmを越えた状態が常に身の回りにある、というイメージです。
「不安」が強い子は、ちょっとしたことが気になって気になって仕方がありません。例えば・・・
- 忘れ物したらどうしよう。
- 寝坊したらどうしよう。
- 失敗したらどうしよう。
- 声をかけられたらどうしよう。
私たちにとっては些細なことだと感じるようなことも多いため、子どもに「気にすんなよ!」と励ましたりするでしょう。しかし、子ども本人にとっては気にしたくなくても、自分では制御できずに自然と湧き上がってくるものが「不安」なので、どうしようもできないのです。
不安が強いのは性格ではなく、「強い不安のために取らざるを得ない行動」
不安が強い子どもはこのような言葉でよく呼ばれると思います。
- あがり症
- 引っ込み思案
- 恥ずかしがり屋
これらの言葉はどちらかというと、子どもの性格として使われることが多いような気がします。しかし、「不安が強い」ということを踏まえて考えてみると、性格というより「強い不安のために取らざるを得ない行動」と捉えることもできます。取りたくない行動を、何年もやらなくてはいけないし、そのきっかけは常に身の回りにあるわけです。
みなさんは耐えられますか?私には無理です・・・。
不安を無くすのではなく、減らすということ
その結果、子どもはその場所から離れていくことになると思います。「不安」を無くすことは無理です。しかし、減らすことはできます。減らすことで子どもの行動が変わっていきます。まずは、今の子どもの状態を知ることから始めましょう。
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