不登校の子どもにとって「〇〇に依存する」ということの本当の意味
こんにちは、不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
本日は、不登校に陥っている子ども達やその親御さんが抱える「依存」と言う問題について、私がカウンセリングをしていて思ったり感じたりすることをお伝えしたいと思います。
依存とは「それが無いと生きてはいけないもの」
今ここで、依存そのものの定義を説明することは控えますが、依存とは簡単に言うと・・・
それが無いと生きてはいけないもの
と言われることが多いかと思います。
アルコール依存や薬物依存がよく問題となっておりますが、不登校支援センターに通う子ども達にとって依存をする対象(物)は何かといえば、ご存知の通りゲームやパソコン、スマートフォンかと思います。
親御さんからも、
- うちの子、ゲームに依存していて困っています。
- スマートフォン依存なんじゃないか?と心配しています。
と相談をうけますが、本来の意味の「依存」という問題と、これらのスマホやゲームへの「依存」とは果たして同じなのでしょうか?
無くては生きていけないレベルって?
依存とは「それがなくては生きていけない状態」と前述しましたが、子どもたちにとってスマートフォンやゲームは本来なくても生きていけるものだと思います。
私が感じるのは、不登校と言う問題を抱えていて、学校には行きたくても行けなくて、しかし1日は24時間あり、今まで学校に行っていた時間がすべて家で過ごさなければいけない状況になります。不登校になって家でずっと黙って座って時間を過ごしている子はいませんから、やはり何かをして生きていかないといけなくなります。
依存なのか?ただの時間つぶしなのか?
不登校になって家でガツガツ勉強しているという子どもは少ないと思います。そのため、やはり時間つぶし的な意味も込めて、ゲームやパソコン、スマートフォンをしている子どもが多いと思いますが、
『この子は依存してるんではないか?』
というように親御さんが捉えるか、
『行きたくても学校に行けないので、時間潰しでただゲームやスマホをしてるんじゃないか?』
と捉えるかでは、大きく親御さんの対応が変わってくるかと思います。
最後に・・・今日私が伝えたい事は
一般的な「依存」という言葉の定義や、メディアが等で取りだたされている「ゲーム依存」「スマートフォン依存」という言葉に踊らされず、本質的な子どもの状態を見極め、
うちの子は何の目的でゲームやパソコンしているんだろう
という子どもの行動の目的に着目した捉え方をしてみるのも1つ正しい状態の理解につながる可能性があると思います。
不登校支援センターではカウンセラーとともにこのような子どもの行動の目的に着目すると言うことをよくお話ししております。今こういったことでお悩みの方がおられましたら、ぜひ一度カウンセリングルームにお越しいただき、子どもの状態を理解するための正しい情報をお持ち帰りいただければと思います。
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