気持ちや感情を言葉や態度に出さない子どもとの接し方のポイントは
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
皆さんは好きな映画はありますか?
私は「ショーシャンクの空に」「エヴァンゲリオン」「君の名は」などが好きです。
本日は映画のひとコマから、子どもへの接し方のヒントとなるポイントをお話します。
気持ちや感情を言葉や態度に出さない子ども
不登校支援センターには色々な子どもが来ますが、気持ちや感情を言葉や態度に出さない子どもも多くいます。
そんな子どもに対し、親御さんからは
- 話さないから分からない
- 態度にも出さないのでどうしたらいいのか
- 何を考えているのか分からない 等
多くの相談を受けます。私も、そういったタイプの子どもにはカウンセリングの際に、接し方をより工夫する事が多いです。
まずはその子どもの特徴や背景を知ること
言葉が少ない子どもには
- 敢えて話したりしない
- 言葉や態度にする自信がない
- そもそも話す事が嫌い
など、様々な特徴があります。そして、この特徴を持つ背景も様々です。
- 友達と話してバカにされた
- 言葉が受け入れられない
- 授業中に間違った事を言ってしまった
このような特徴や背景を持っている子どもに無理に話させようとすると、子どもが話すことに抵抗を持ってしまうケースが多くあります。
そのため、無理に言葉にさせる必要はありません。
では、どのように子どもが気持ちや感情、考えを出せるようにしていけば良いのでしょうか。
「心が叫びたがっているんだ」という映画を見たことがある方はいらっしゃいますか。
失語症になってしまった主人公の女の子に対し、母親が叱責をしてしまう中で、友人の男の子がその女の子の母親に対し、
「心の中では一杯喋っています!」
と話す場面がありました。
その後、その女の子は歌を通して自分の想いを声という形にしていく。という物語です。あくまでフィクションですが、この映画の脚本を担当されている方は実際に不登校経験があるため、描写はかなりリアルなものを感じました。
その中で、私が改めて感じた事は、言葉以外の何かで気持ちや想いは表現ができる。ということです。この映画では「歌」というものでしたが、絵を書いたり、ゲームの中に自分を投影したり、文章にしたりと、様々な方法でその子どもの思いや気持ちを出していくことは、実際のカウンセリング現場でもよくあることです。
皆さんのお子さんもどのような方法で、気持ちや想いを形にできるか一緒に考えて行きましょう!
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