不登校解決のために大事にしたいたった1つのこと
こんにちは、仙台支部の上原です。
数年前まではそれほど多くなかった不登校の解決方法ですが、今は世の中にカウンセリングや心理療法など様々な支援の形があります。
一部の悪質なものを除いて、ほとんど有効なものだと思います。その中で私が大事だと思うことが1つあります。それは「実行できて、継続できるか」ということです。
例えばですが・・・
「子どもには常に100%の愛情を持って接し、決して感情的にならず冷静に言葉を伝えましょう」
と言われたとします。これって実行し続けられるでしょうか?
- 学校を休んでスマフォをいじり、ソファーでごろごろ。
- 話しかけても適当な返事しか返ってこない。
- 何か買ってほしい時だけ話しかけてくる。
- いつも「つらいつらい」と泣いているので「つらいならこうしてみよう」と提案すると無視。
- 親はわかってくれない、おまえのせいだと責めてくる。
- 暴言、物を壊す、かんしゃくを起こす、自傷行為などなど。
そんな子どもの姿を見ていて、親御さんが冷静で居続けるのは難しいのでは?と私は思ってしまいます。
もちろん出来るのならば良いと思います。でも現実的にそれは難しいな、と思うことを「絶対にしてください。そうでないと解決しません」と言われてしまうと『それじゃあ無理だ』となってしまいます。
「知っている事」と「出来る事」は違う
TVなどでマジックの種明かしをする時がありますよね?
あれを見ると「なるほど、こういう仕掛けだったのか」と理解は出来ると思います。しかし「タネは分かったね?じゃあこのマジックやってみて」と言われたらどうでしょう。
ほとんどの方が上手に出来ないと思います。やり方を知っているのと、出来るということは別ということですね。
私は
- それぞれのご家庭の状況
- 子どもの性格
- 親御さんの性格 等
を考慮して実行可能なことを見つけることが大切だと思っています。そうでないと、解決まで実行し続けることが難しくなってしまうからです。
理想として『こう出来たらいいですね』というものと、別に考えるんです。もちろん全くなんの努力もしない、というのでは解決はしません。でもその努力の量をうまく調整して、解決まで気持ちが繋げられるようにすることが大切ですね。
「解決まで継続すること」を大切にしてほしい
このブログを読まれている皆さんの中で、今まさに不登校の問題に取り組まれていて、行っている解決方法があったとしたら、ぜひ諦めずに続けてみてください。すぐに効果は出ていないかもしれませんが、それはまだ過程かもしれません。
「間違ったやり方ではないか」というのは常に考えるべきですが、少しやってすぐに「これはダメ」「次はこれ」と試してもいい結果には繋がりません。
まずは諦めずに継続すること。
それを大切にして頂きたいな、と思います。
そしてどんなことをすればいいのか悩まれたときは、ぜひご相談ください。どんなアプローチが一番合っているのか、一緒に考えましょう。
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