転校を良い方向に進める秘訣とは
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
自分の生活する環境が変わることは、良くも悪くも大きなストレスがかかると言われています。そのため、特に4月はいろんな人がストレスを感じている時期だとも言われています。
進級、進学、クラス替えなど、新しい環境については期待と不安と両方のストレスがあります。転校については、単身、ひとりで乗り込むようなもの。社会人でいう転勤、転職のようなものに近い感覚はあるかもしれませんね。
これらの環境の変化を、どちらかというとマイナスの認識で仕方なくすることもあるでしょう。それが、『今の環境は自分には合わない(やっていけない)から変えたい』という認識です。
問題はこの認識が、本当に正しい認識なのか?ということなのです。
「嫌な人がいるから転校したい」と言う子ども
子どもが学校に行けなくなる環境要因として、「学校に嫌な人がいる」というものがあります。
例えば、
- 気に入らない先生がいる
- 自分をからかう人、いじめる人がいる
- 自己中心的な人がいる 等々
こういう理由で学校に対して嫌な気持ちを持つという子どもも少なくありません。
しかし、この言葉だけを聞いてしまうと、「じゃあ学校を変えたら良いんだ」という結論になり、転校を希望する子どももいます。親御さんとしても、家に閉じこもっていられるよりは、転校してでもまた学校に行けるようになるかも、という期待を持つことを選びたくなるでしょう。子どもの意思のある言葉なら尚のことです。
ところが、転校しても学校に行けないケースは多くあります。結局転校した先にも嫌な人がいるということもありますし、
実は学校に行かない理由は「嫌な人がいるから」では無い
ことも多くあります。
転校した後に子どもが学校に行かない理由のひとつの例で言いますと、「仲良くできる人がいない」というものがあります。そういった場合は、転校した先で嫌な人がいなくても、結局学校に行かなくなってしまいます。
転校を良い方向に進める秘訣は
注意してもらいたいのは、
「転校は根本解決にならないからダメですよ。」というわけでは無い
ということです。
これは、「自分の気持ちがより正確な言葉にできるようになった」というプラスの結果でもあります。そのため、親御さんが「転校までしてあげたのに結局行かないじゃないか!」となってしまわないようにすることが大事です。
もちろん転校は簡単にできることではありませんが、もし転校という手段を利用する場合は、同じように学校に行けなくなることを覚悟した方が、良い結果に結びつけられる可能性が高いです。
転校を考えている、もしくは転校して失敗しても解決できなかったという方は、是非不登校支援センターにご相談ください。それらの出来事をプラスに変えていきましょう!
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