復学した高校2年生男子の事例
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
大阪にも大分慣れてきて、自転車で遠出を計画してます。秋には京都まで紅葉を見に行く予定です。片道60kmぐらいで日帰りできそうなので今から楽しみです。他にも関西の隠れた景勝地を出来る限り回ろうと思ってます。
再登校を果たした高校2年生の男の子
9月より東京支部から大阪支部に移動となり、東京支部に勤務していた時にセンターへ通っていた高校3年生男子が、カウンセリングの最終回を迎えました。その子が去年の10月頭に初めてセンターへ来たのを覚えています。そのときは高校2年生でした。そのとき彼は私にこう言いました。
- 「学校が面白くない、行ってもつまらない。」
- 「通信制に転校する。」
彼は私に、自分の気持ちを素直に話してくれました。他にも色々と話をしたのですが、彼には原因や責任を自分以外のところに求める傾向が見られました。そこで彼に次の提案をしてみました。
「このまま転校しても、面白くなかったらまた辞める可能性がある。なので、面白くないと感じてしまう理由を探してみてはどうか?」
彼は納得して、カウンセリングを受けることになりました。
私は、彼にカウンセリングと並行して心理検査や認知行動療法などを実施しました。その結果、約2ヵ月後に彼は元の学校へ再登校を果たしてくれました。その後カウンセリングの頻度は少なくなり、経過観察も月に1回となり、とうとう8月にカウンセリングの最終回を迎えました。
高校3年生男子が最後に私(カウンセラー)に伝えてくれたこと
最後のカウンセリングも、9月からの不安事項にどのように対応するか、受験に対する不安や志望校へのモチベーションなどについて話をし、カウンセリングも終わりかけの時間に差し掛かったところで、最後にカウンセリングの感想を聞かせてもらいました。
彼曰く、
- 「最初は価値観とか意味が分からなかったけど、『自分の中のいろいろな基準』といわれてものすごく納得できた。」
- 「ぼくはその基準に縛られていたと思う。」
- 「一人一人に、その人の基準があることも理解できた。お父さん、お母さんにもその基準があることにも気がついた。」
- 「今はその人の基準を受け入れることが出来るようになったと思う。」
まあ、この言葉を聴いたときに不覚にも涙が出そうになりました。決して私が教えたわけではありません。心理検査やヒントをもとに彼なりに出した答えです。彼は客観的に自分を見つめることで成長してくれたのです
カウンセラーである、私たちに出来ること
私たちは、心理検査を利用しつつカウンセリングを実施し、必要に応じてコーチングを行います。指導したり、子どもをコントロールすることはありません。その中で自律と自立を獲得することをめざしています。動けない子どもが縛られているかもしれない「基準」を、一度調べに来てみませんか。
まずは親御さんのみで初回面談にお越しいただければと思います。
関連ワード: カウンセリング , 不登校支援センター大阪支部 , 不登校支援センター東京支部 , 事例 , 再登校 , 基準 , 子どもの自立 , 心理検査 , 新学期 , 高校2年生男子