不登校はなぜ地域によって多い・少ないの違いがあるのか
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
私は関東地域と関西地域の2つの地域で、不登校支援カウンセリングを経験してきました。その活動の中で感じていたことは、不登校の人数が多い地域と少ない地域があるということです。
学年で50人以上も不登校生徒がいる場合もあるようです。
学年人数が大体300人だとしても、50人以上という人数はかなり多いですよね。そういった環境に身を置くと生まれる、子ども達の心理を、実際にカウンセリングの現場で聴いた【生の子どもの声】として、実例をお話します。(掲載許可をいただいたご家庭のみ掲載させていただきます)
◉小学6年生女子児童の場合
『ねえお母さん、なんで私だけ頑張らないといけないの?どうして学校にいかないといけないの?〇〇ちゃんも〇〇ちゃんも学校に来てないよ?私も行きたくないよ・・・。』
◉中学1年生男子生徒の場合(カウンセラーに話してくれた言葉)
『学校に行かなきゃいけないのは分かるんだけど、みんなが休んでるから正直”休みやすい”んだよね。親とかにも、みんな休んでるじゃん?って言い訳しやすいんだよね』
◉中学2年生男子生徒の場合(カウンセラーに話してくれた言葉)
『学校とか学年で一人も休んでなかったら俺も休んでなかったな〜・・・』
カウンセリングで実際に私が聴いた、子ども達の『本音』です。でも、この本音って子どもからすれば親御さんには恐らく絶対に言えない言葉ですよね・・・。
普通に学校に通っている子の中にも、『あ〜学校休みたいな〜めんどくさいな〜』と思っている子は当然多数いると思います。しかし、実際に長期的に休もうと思うかどうかというと、全員が休む訳ではないですよね。
- 『不登校なんてしたくないし、したってどうせ戻らないといけないでしょ?』
- 『休んだりしたら目立つじゃん??そんなの嫌だし、目付けられるのも嫌だからしないよ』
- 『俺だって休みたいけど、休んだら内申やばいじゃん?行きたい高校に行けなくなるのも嫌だし』
こういった気持ちを抱えている生徒も実際にはいるわけで、ではなぜその中でも実際に長期的に休む生徒が出てくるのかと考えると、”休みやすい環境”というのもあるのかと感じます。前述したような、不登校生徒が多い”休みやすい環境”という考え方をしてみるならば、”休みにくい環境”というのもある訳で、環境がきっかけで休むか休まないかを決める生徒がいることは事実だと感じています。
地域の不登校の状況を見極めて支援方針を立てるということ
当センターは不登校は『原因論』では考えませんが、環境というのは物理的な問題でもあるので、今日はこういったテーマをご紹介しました。
みなさんの地域の不登校の状況をしっかり見極めて支援方針を立てることも重要
と考えています。
まずは初回面談にお越しいただき、地域の状況も見極めて支援方針を立てていければと思っております。
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