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癖を振り返って自分に合ったストレスコーピングを使うことが不登校解決に繋がる

こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

夏休みが終わり、1ヶ月が経ちましたね。2学期制の学校では、後期に切り替わったタイミングでしょうか。

夏休み明け前後は、特にご相談に来られる親御さんが増えます。

理由の1つとして、親御さんのストレスが増加する事が考えられます。

9月は、子どもの夏休みが明けて

  • 休み明けに登校しない
  • 朝起きない
  • テストを受けなかった
  • 進級が出来なくなるかもしれない

などが話のテーマになる事が多いです。当然、親御さんとしては気になる所ですよね。そして気になる分、親御さんの期待通りに子どもが行動出来なかった場合、落胆も大きいのです。その落胆が、

  • 怒り
  • 落ち込み
  • 不安

等といった感情となって現れます。

10月は、体育祭や文化祭や合唱祭など行事がある学校も多いですよね。

  • 学校行事には参加してほしい
  • それをきっかけに登校して欲しい

などなど、親御さんにとっては期待してしまう部分も多くなる様です。

中には、「勉強しないのだから、学校に行きやすいのでは」とおっしゃっている親御さんもいらっしゃいました。

しかし、子どもが一番緊張する状況が集団の中に入る事というケースも少なくありません。自分以外のクラスメイトたちは、グループが出来ていて楽しそうに参加している中、そういった子どもがひょこっと当日だけ参加したらどんな状況になるでしょう。場合によっては、それがきっかけで不登校が長期化する事だってあるのです。

 

もし、カウンセラーが「参加してごらん」と子どもに促す場合は、それを裏付ける理由があります。

例えば、

  • 心理検査など客観的データ
  • 子どもが、客観視出来ている
  • 集団の中に入れた実績・経験を積めた
  • 子ども自身も行きたいと思っている

などです。そのため、センターに通われている親御さんは理由がなく促す方はいらっしゃいません。子どもの状態を冷静に捉えて頂いているからこそなんですね。

 

皆さんはいかがですか?

無意識に、他人に期待してしまう事で苛立ったり、落ち込んだりする事はありませんか?

そんな時、「ストレスコーピング(対処)」を実践してみませんか?

今回は私の身に起きた話をしますので、参考にして頂ければ幸いです。

その日は、横浜スタジアムでプロ野球のナイターの試合がありました。

ナイターの日は毎回、試合の終了時間ともなると、入場制限が出るくらい駅が混雑するのです。よくある事なのですが、私の帰宅時間とちょうど重なりました。今までも何度も経験している事なので、「いつも通り並んで順番が来たら入場するのだろうな」程度に考えていました。もちろん全くの平常心ではなく、「うわっ、今日もすっごい混んでる・・・これは電車もギュウギュウだなぁ。」

と、これから迎えるであろう、試練の時間に多少憂鬱になってました。ところが、その日はそれだけではなかったのです。途中で雨が降ったらしく、雨カッパを着ている人が大勢いるではありませんか!!しかも大粒の水滴をたくさんつけて・・・。

嫌な予感がしました。(笑)

「いやいや、さすがにこのまま乗車しないでしょ。」と自分に言い聞かせつつも、周囲を気にしている自分がいました。

  • 改札の前で並んでいる時・・・
  • ホームに進んで並んでいる時・・・
  • そして、いよいよ電車が到着して、いざ乗り込む時・・・

複数の方が雨カッパ着たままなんです!!大変ショックでした。だって、これから乗車率200%くらいになるであろう車内に乗車するのに、大粒の水滴をつけたままの雨カッパを着たままなんですよ!?

私は、「脱いで~、こっちが濡れるから・・・。というか、脱ぐの常識でしょ!」という気持ちになり、

  • 自分の中の常識
  • 「周りもそうであるべきだ」という期待
  • その期待が裏切られた事へ苛立ちの感情

がこみ上げてきました。

そんな気持ちとは裏腹に、なす術もなく車内に流されていく訳なのですが・・・

こういった時、どうするのが正解なのでしょう?

「ちょっと、そこのあなた。これから乗車するのだから、その濡れた雨カッパは脱いで頂けませんか。」と伝えるのが、良かったでしょうか?

もちろんそれも1つの方法ですよね。ストレス源に対して、それを取り除くために直接アクションを起こす事を、「問題焦点型コーピング」(コーピングの1つです)と呼びます。

しかし今回、私はそれが出来なかったので、違うコーピングを行いました。それが、情動焦点型コーピングです。問題焦点型コーピングと違い、ストレス源に直接アクションは起こさない(起こせない)代わりに、ストレス源に対する自分の認知や向き合い方を変えるというコーピングです。

  • この人たちも目一杯選手たちを応援して疲れているのだろうな。
  • 早く帰りたいのだろうな。
  • もしかしたら、雨に濡れてしまって体が冷えてしまっているのかも知れないな。

と考える事で、自分の気持ちをコントロールする訳です。

おかげで乗車中、ずっとは苛立たずに済みました。気持ちをコントロールしつつも、車両の隅っこの方で極力服が触れ合わない様に避けていましたが・・・(笑)

振り返ってみると、自分が乗っている車両に雨カッパを着たままの人があまりにも多く、自分がマイノリティ(少数派)と感じてしまったから余計に言いにくかったのかも知れません。自分がマジョリティ(多数派)に属しているか、マイノリティ(少数派)に属しているかによって、行動・態度が支配的、もしくは従属的になるという集団心理が働くという事が社会心理学で研究されていますが、それはまた別の機会に致しましょう。

自分の癖を振り返ることで、自分に合ったコーピングをおこないましょう

日常的な出来事の中で、皆さんもすでに何かしらのストレスコーピングをされているはずです。コーピングは人によって「癖」がありますので、ご自身の「癖」をまずは振り返ってみませんか。

  • 何かイライラするな
  • 最近、感情的になる事が多いな
  • この前、八つ当たりしてしまったな
  • 何かやる気にならないな

と感じる事がある様であれば、そのコーピングが自分に合ってないのかも知れません。知らず知らずの間に、ご自分を消しゴムの様に磨り減らすコーピングを行っていると、自分以外の誰かの精神を磨り減らす様な関わり方をしてしまっているかも知れません。

最後に

心理学者アルフレッド・アドラーが、こんな事を言っています。

「自ら変わりたいと思い努力すれば、性格は死ぬ1、2日前まで変えられる」

親御さん自身のストレスを上手に対処できると、子どもの気持ちの変化も受け止めてあげられる余裕が出てきますよ。その余裕が、子どもの行動を変えるきっかけになってきます。一緒に一歩踏み出してみませんか。無料面談について詳しくはクリック不登校支援無料相談会について詳しくは

 

 

 

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