言葉の揚げ足ばかり取る子どもへの接し方のコツ
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
とあるご家庭での出来事を紹介いたします。
家族で晩御飯を食べていたときの出来事です。
母:「あ、醤油とってもらっていい?」
子:「醤油くらい自分で取りなよ。届くところにあるんだから。」
母:「あなたの近くにあるんだから、それぐらいしてくれてもいいじゃないの!」
子:「うるさいな・・・お母さんだって俺に自分のことは自分でやれって言ってるんだから、お母さんも自分のことなんだから自分でやればいいでしょ!」
母:「それとこれとは違うでしょ!」
子:「何が違うの?・・・もういいよ。」
親子ゲンカ勃発のシーンですね。
こちらの親御さんは、普段から子どもと話をする時に子どもに揚げ足を取られてしまい、伝えたい事が伝わらないとイライラして悩んでおられました。
- 部屋を片付けなさい。→お母さんの部屋も掃除してないじゃん。
- 脱いだ服は洗濯機に入れて。→この前お母さんだってエプロン置きっぱなしだったじゃん。
- 食べ終わった食器は下げなさい。→お父さんの分はお母さんが下げていたじゃないか。
このように何かと子どもは反発し、行動を起こさないことを正当化している状況でした。
では、このような事が続いてしまった時には、どのように子どもに接していく事ができると良いのでしょうか。
まずは、子どもの目線になって考えてみましょう。
先ほどの反発の発言についてですが、子どもの気持ちの中には「何で自分だけ?」というを気持ち持っている事が考えられます。そのため、親御さんからの言葉を理不尽に捉えてしまっているかもしれませんね。
この理不尽さを解消するためには、親御さんが動くことが大切です。子どもが言う、反発の言葉の内容をよく見ると、親御さんの動きに対して揚げ足をとっている事がわかります。
子どもはそれだけ親御さんの行動を見ているのです。
そのため、親御さんが
- 動く
- 変化をしていく
ことで子どもの持っている「なんで自分だけ?」という理不尽さを解消するきっかけになるのです。
「子は親の鏡」という言葉をご存じでしょうか
こちらの言葉はアメリカのドロシー・ロー・ノルト博士の詩の中に書かれている言葉です。この詩を見たこと、聞いた事がある親御さんも多いのではないでしょうか。
こちらの詩には、
「分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ」
というフレーズがあります。
このフレーズのように、一方的ではなく互いが認め合うことで、関係性も良くなり、子どもの成長にも効果的であるのです。親御さんのことをよく見ている子どもにとって、親御さんの動きや変化は間違いなく影響が大きいでしょう。
最後に・・・
子どもにやらせることからではなく、まずは親御さんが実践をすることで、子どもの行動や変化をもたらすことが出来るかもしれません。ちなみに、先ほどのやり取りをしていた親御さんでは、現在は自ら掃除をしているところを子どもに見せることで、子どもも自発的に掃除をするようになったそうです。
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