「医療機関を受診した方が良いでしょうか?」という相談~不登校支援センターの役割とは~
こんにちは、不登校支援センター札幌支部の松本です。
本日はこの頃、不登校支援センターに相談に来られる親御さんから聴くお悩みについて書いていこうと思います。
医療機関を受診した方が良いでしょうか?という相談
この時期は学年に関係なく相談の件数が増える時期なのですが、
- 心療内科などを受診したほうがよいか?
- また受診をしたが改善が見られない、薬を貰ったが改善には至らない・・・。
- 精神科なども受診をしたほうがよいか?
などの相談が近頃増えてきています。
不登校支援センターは医療機関ではない為、医療行為に関わること(診断確定)などは出来ません。
大事なのは、各機関の役割の違いを明確にすることです。
例えば、腹痛であれば内科の受診をすると思います。このように医療機関を受診するのは原因を解明し、しかるべき医療行為を受けるためですよね。
では不登校に対してはどうでしょうか。
例えば、眠れないのであれば睡眠薬が処方されることもありますし、不安が強いのであれば抗不安剤なども処方されるかと思います。このような、目の前にある問題を改善してもらう場所が医療機関の位置づけだと私は考えます。こういった対処療法を行うことで改善することももちろんありますが、不登校の場合はイタチゴッコになってしまう可能性があります。
インフォームドコンセントとは
- 薬を飲んでも効果が無いんです
- そもそも子どもが薬を飲まないんです
などのお話も親御さんからよく伺います。
インフォームドコンセント
この言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは医療機関で主に使用される、「十分な説明を受けた上での同意」という言葉の意味を持っています。この同意という言葉が大事なんです。親御さんは同意をしていても、子ども本人はどうでしょうか?本人の同意が得られない状態では、医療機関を受診しても効果が得づらいことは、日々のカウンセリングで私自身も感じることです。
私たちカウンセラーの役割は
では私たち、カウンセラーの役割はなんでしょうか?それは「子ども自身が目的を持つこと」をサポートすることにあります。カウンセリングで本人のモチベーションの向上を図り、前に進むよう促すことで、自ら進んでいった子どもたちを私は見続けてきました。
- OD
- 規律調節性障害
- 過敏性腸症候群
- 不眠症
- リストカット 等
列挙すればいくらでも書くことが出来ますが、そんなふうに悩んでセンターに相談に来ていた子どもも、今では自分の目的を持って行動をするようになっています。
医療機関などに行ってもなかなか効果が得られないなど、お悩みがありましたら、一度全国の不登校支援センターに相談におこしいただければと思います。
関連ワード: インフォームドコンセント , カウンセラーの役割 , カウンセリング , 不登校支援センター札幌支部 , 医療 , 医療機関 , 役割の違い , 心療内科 , 精神科