子どもの現状を把握するためにアイテムとして使うものは
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
呼吸法って何?
先日、あるクライアントのお母様が、「今、呼吸法を実践してるんですよ!」と、話してくださいました。
最近お母さまが参加されたセミナーで呼吸法について説明があったそうです。「普通に呼吸して、注意をその呼吸に向けるだけで不安の軽減になったり、癒しの効果が得られるらしいんです!」と、その効果にずいぶん心酔なさっている様子でした。
私:「ほー、そうなんですね。呼吸法、どうですか?」
お母さま:「いやー、それがまだ始めたばっかりで・・・」
ということで、まだ実感はないようです。実は、最近このようなお話や問い合わせをよくいただくようになりました。今回は呼吸法についてお話をさせていただきますね。
呼吸法は、新しくて古い考え方
さて、メンタルトレーニングとしての呼吸法はかなり昔から存在しています。東京オリンピックの頃から日本のスポーツ場面では利用されていますし、ヨガの歴史では2千〜3千年前とも言われています。
そんな古い呼吸法が今クローズアップされている理由は、誰もが知ってるアメリカの大企業がスキルアッププログラムに組み込んだからなのです。そこからジワジワ広がってというのが真相のようです。
呼吸法、その本質にあるものとは
しかしいざやろうとしても、呼吸だけに集中するのはなかなか難しく、続かないという方が多いようです。実は私も不安軽減ツールとして使える呼吸法を教えてもらい実践しています。(妻がヨガ教師なので)
それは決して難しいものではありません。しかも、子どもの見守り方にも通じているんですよ!
例えば、「全力で100mダッシュした直後にゆーっくり静かな呼吸をしましょう・・・」と言って、できる人はいませんよね?トップアスリートも素人も皆、息を切らせます。肩を大きく上下させ、全身で早く大きな呼吸をします。それだけ体が酸欠状態に追い込まれているわけで、早く回復させなければならないということです。私たちの体は自然に状況に合った呼吸をしているんですね。ここでこの呼吸から、自分が身体的に追い込まれていて早く回復させなければ危険だ!ということがわかります。それは呼吸の仕方によって紛れもない事実としてハッキリと証明され、自分でも認めざるを得ないことですよね。
つまり100mダッシュは大げさな例ですが、
日頃から様々な場面で今の自分の呼吸がどんな様子なのか注意深く観察すると、自分の置かれた状況が客観的に見えてくる手がかりになる
ということです。
呼吸を通して今のありのままの自分に気づき、気づかされ、見守ることができる。だから不安の軽減になったり、癒しの効果があったりするんですね。ブームなので様々な呼吸法が取り上げられていますが、呼吸はコントロールする以前に、今の自分の状態に気づくアイテムとして使うんだと、いつも妻に言われます。
最後に
親御さんが子どもを見守るのも支えるのも、まずは子どもの現状に気づくことからです。私たちと一緒にそのアイテムを身につけていきましょう!
関連ワード: メンタルトレーニング , 不安 , 不登校支援センター大阪支部 , 呼吸法 , 本質