ストレスから解放されるカギは自分を知ること
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
皆さんは、子どもの様子を見ていて、
- 「なんでそんなにストレスに弱いのだろう?」
- 「もっとストレスに強くなってくれたらいいのに」
と感じることはありますか?本日は、ストレスにはどうやったら強くなるのだろうか、ということについてお話していこうと思います。
あなたは、自分で自分のことをどれくらい知っていますか?
- 私は○○です
- ○○が好きです
- ○○が嫌いです 等々
皆さんは自分で自分のことをどれくらい知っている(言葉にできる)でしょうか?
日々のカウンセリングの中でも、いろんな心理ワークを通して、子ども自身が自分で自分のことをどれくらい知っているのかを知る機会があります。そうすると、子どもによって、結構個人差があるのです。同じ年齢でも、自分で自分のことをとても深く理解している子もいれば、自分で自分のことをあまり知らない子もいます。
では、そのことが一体どんなことに繋がっていくのでしょうか?
例えば、子どもが友達と大ゲンカしたとします
今回は「短気」という性格を取り上げて考えたいと思います。次のような場面を思い浮かべてもらえますか?
少し短気なところがあるAくんが、友達Bくんと外で遊んでいたときに些細なことで言い合いになり、最後には大ゲンカになってしまいました。ケンカの原因はどちらが悪いということもなく、本当に些細なことがきっかけだったのですが最後まで仲直りできず、遊びは終わりました。
しかし家に帰ってきてからも、Aくんはイライラしています。「あいつとはもう絶対遊ばない!もう絶対許してやらない!」等々。「そこまで怒らずに早く仲直りすればいいのに」とつい思ってしまいますが、Aくんの怒りはしばらく収まりそうにありません・・・。
そんな状況のとき、自分には短気な部分があることを知らない場合と知っている場合とではどう違うのでしょうか?
「自分には短気な部分がある」と知っている場合と知らない場合
【自分には短気な部分があると知らない場合】
怒りの原因を自分の内面に向けて考えることがしづらいので、
- 「なんであいつはあんなひどいことを言ってきたんだ!」
- 「僕はなんにも悪くないのに!」
と相手へのイライラがなかなか収まらないかもしれません。
【自分には短気な部分があると知っている場合】
怒りの原因を自分の内面に向けて考えることがしやすいので、
- 「自分もすぐカッとなりすぎたかもしれない。」
- 「自分もちょっと言い過ぎたかも…。」
と自分のイライラについて冷静に考えるのが早いかもしれません。
ここで大切なのは、どちらが早くイライラ(=ストレス)から解放されるか、です。どちらが早く切り替えられるかは分かりますよね?
人間は、「分からないこと」に対してストレスを強く感じるそうです。そのため、自分で自分が「短気」ということを知っていたほうが、「自分がイライラしていること」に早く気づけるのでその分イライラ(=ストレス)は収まりやすくなります。逆に自分が短気だということを知らなければ、Aくんのイライラ(=ストレス)が収まるかどうかは、もしかしたらBくん次第になるかもしれません。
自分で自分を知ることの大切さ
相手次第で自分の気分が左右されるよりも、自分自身で気分をコントロールできたほうが楽ですよね。
人はストレスから逃れることは難しいですし、ストレスの原因を解決しようと思ってもどうしようもできない状況というのもあると思います。そんなとき、自分で自分のことを知っているということだけで、和らげることができるストレスがあるのであれば、自分のことを知らないことって実はとてももったいないことだと思いませんか?
さて、親御さんの目から見て、子どもは自分で自分のことをどれくらい理解しているでしょうか?
改めて考える機会となればと思い、本日のブログとさせていただきました。
また、カウンセリングの際にもお話くださいね。
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