どんな環境下に身を置くと子どもは自発的に行動を起こすのか
こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。
夏休みも終わり、9月に入りましたね。
休み明けの子どもの状態はいかがですか?
- スムーズに登校出来た子ども
- 初日は行かなかったけど、時間差で登校した子ども
- 「行かない」という行動をし続けている子ども
子どもの状態によっては、親御さんの心境もまた様々ではないでしょうか。
- このままずっと登校しないのかな
- なんで学校に行かないのかな
- 将来の進路はどうするのかな
- 自分で考えているのかな
など、直接聞きたい事がたくさんあるけど、なかなか上手く聞けなかったり、聞いても答えてもらえなかったり・・・そんなお話を親御さんからよく伺います。
何故、子どもに上手く聞けなかったり、聞いても答えてもらえなかったりするんだろう
- 反抗期だから
- 思春期だから
- 何か障害を持っているんじゃないか 等
また、中には「信頼関係ができていないんです・・・」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいます。
子どもが「学校に行かない」事で、以前の様に関わる事が出来なくなったというご家庭は非常に多いです。
どんな理由であれ学校に行ってもらおうと、子どもとの様々な関わり方を試行錯誤した結果、あまり現状の改善には向かわずに逆に関係が悪化してしまう事もあります。でもそれって、「反抗期だから」「思春期だから」等というの理由が原因ではないかも知れません。
8月に不登校支援センターのイベントで、1泊2日の宿泊イベントを行いました!
そのイベントの中で、子どもたちは実に生き生きと活動してくれました。良い事ばかりではなく、課題点もたくさんありましたが、宿泊イベントを通じて子どもたちの環境に適応する能力を目の当たりにできたので、参考にして頂ければと思います。
参加メンバーは、小学校4年生から高校2年生まで総勢14名の子が参加してくれ、7名ずつのグループに分かれて活動しました。
自分たちで食材の買い物
火おこし体験
薪割り
野外炊事
花火
人狼ゲーム
流しそうめん
などのプログラムを行いました。その中では、
- グループ内では役割分担をして行動出来た点
- 暑い中たくさん汗をかきながら野外活動に積極的に参加できた点
- 自分たちだけではなく他のグループの子にも声をかけ、思いやりを持って活動出来た点 等
が見られました。そこから分かる事は・・・
「そういった環境下に身を置くと、準ずる行動が出来ている」という事です!
そういった環境とは、例えば
- 守るべきルールがある
- 自分の行動を自分で選択できる
- 結果に対して自らが責任を取る
- 他者を尊重していて、感謝の気持ちを持てる
などです。
つまり、そういった環境で受けるストレスを対処する能力を持っていると考えられます。
家庭の環境作りを始めてみませんか
どの様にご家庭をそういった環境に近付けていくかという事ですが、「今の状況」がどの様な状態か分からなければ、近付けられないですよね。
- ルールがきつすぎて反発が出ている
- ゆるすぎて自分勝手に行動している
- 失敗したら人のせいにする
- やってもらって当たり前、感謝はしていない
こういった傾向がある場合、今の子どもにあった環境ではない可能性があります。
「今、何が出来るか」を一緒に考えていきましょう
不登校支援センターにお越しいただくと
- 今がどの様な状況なのか
- どの様な環境作りが出来そうか
を整理するお手伝いが出来ます。
そして「今、何が出来るか」を明確にし、行動に起こしていきましょう。
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