今、子どもはどんな心のパーツを使う傾向にありますか?
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
本日は人の心にはパーツ(部位)が存在するというお話をしたいと思います。
心のパーツとは?
私たちの体には、顔や胴体、腕や足 というようにいくつかのパーツ(部位)が存在しますよね。それらがお互いに連動して歩いたり走ったり、作業をしたりしています。中には腕が長い人や足の筋肉が鍛えあげられている人がいるように人それぞれによって体の各部位の発達具合は異なってきます。
さて、体と同様「心にもパーツがある」と言われ、その発達具合や使う頻度、使い分け方などは人によって異なってくるのです。
事例から考えてみましょう。
【事例】クラスや職場に「自分より成績が優秀な人」がいるとします。
その時、あなたはどう思いますか?
- あんな人が評価されるなんておかしい!自分の方がもっと評価されるべきだ!
- あの人はいつも頑張っていたからなぁ。今度ねぎらいの言葉をかけに行こう。
- あの人が優秀なのにはしっかりとした理由があるな。どんなやり方をしているのかな?
- まあ、誰が優秀であろうと自分には関係のない事だから気ままにいこう。
- ああ、あの人の凄さを前にすると自分がみじめに思えてくる。ダメだな、自分。
さて、優先順位をつけるとしたら皆さんはどのような結果になったでしょうか?
人によって回答は様々です
当然のことながら、たとえ親子であっても、兄弟であっても、回答の優先順位が異なってくることはあるのです。
まずは自分の身近な人がどんな優先順位を持っているのかを把握しておくと、「あ、この人は(この子は)この心のパーツを使いやすい傾向にあるのかもしれないな」とその人(その子)を理解する助けになります。
また、心のパーツは「使い分ける事ができる」のもポイントです。
上記のような事例について検討していっても時と場合によって(例えば「誰が評価されているか」によって)感じ方が変わってくることもあると思います。
すなわち、時には①と感じることもあれば、②と思うことだってあるということです。これは、私たちが心のパーツを使い分けることができるからです。体で例えるならば、歩く時や走る時には主に足を使いますが、勉強をする時には主に手や腕を使うといったように。
今、子どもはどんな心のパーツを使う傾向にあるでしょうか?
私たちはカウンセリングを行っていく際、親御さんやお子さんがどんな心のパーツを使いやすい傾向があるのかを「心理テスト」などによって調べていくことがあります。
そして、今のその子の心の傾向を見て必要なアプローチを考えていきます。
- 時にはそのままの心の形でうまく人とお付き合いしていけるように。
- 時には「心の筋肉痛」にならない程度に普段あまり使っていない心のパーツを使えるようにサポートしたり。
- 時にはある心のパーツの発達具合をしっかりと認めてあげるように。
体の仕組みも心の仕組みも、まずは自分自身の現状を把握していくところからスタートしていきましょう。
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