「子どもを褒めてあげてください」という言葉の意味に隠されていること
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
新学期が始まりましたね。この時期には
- 「夏休み後は学校に行くといっていたんですけど」
- 「このままずっと学校に行かないんじゃないのか」
という相談を親御さんからよく受けます。
「子どもを褒めてあげてください」というアドバイス
スクールカウンセラーなどに相談すると
- 「様子を見てみましょう」
- 「子どもをとにかく褒めてあげてください」
- 「無理矢理来させるとよくないですよ。」
などアドバイスをされる方が多いようです。スクールカウンセラーの方が言われていることは正論です。ただ親御さんの立場からすると腑に落ちない部分があるかもしれません。
- 夏休み前など「夏休み後は行く」と言っていたので、それを信じて様子は見たのにな。
- 家でゲームばかりしている子どもを見て「褒めてあげてください」と言われてもな。
- 放っておいていても学校に行かないなら、無理にでも行かせたいんだけど。
と親御さんとしては考えるかもしれません。
その中でも特に、「子どもを褒めてあげてください」というアドバイスについて、カンセリング時よく相談を受けます。
- 「今何もやっていないのに、褒めてあげることなんてできません」
- 褒めてあげたとしても、子どもに「そうやっておだてて、学校に行かせようとしているつもりでしょ?」など穿って聞こえてしまっているんです。
などです。
「どうやって褒めればいいのか」より先に「何故褒めるのか」を知る
以前のブログにも書きましたが、不登校になってしまうタイプの子どもは、プライドが高い場合が多く、
- 「すごいねー」
- 「偉いねー」
など上から目線の褒め方には、拒否反応を起こし「馬鹿にしているのか」「当たり前でしょ」などの反応が返ってきやすいです。
そのため、どうやって褒めればいいのか?を考える前に、なぜ子ども褒めるのか?という意図を知る必要があります。
例えばお仕事をされている方などよく分かると思いますが、上司に「少しは働けよ、もうちょっと工夫して仕事しようよ、他の社員はもっと仕事しているよ、あなたはこういった部分が弱点だ」など言われると、その上司のために仕事を頑張ろうとは思いませんよね。中には「上司を見返してやろう」という感じで頑張る方もいるかもしれませんが、そういうタイプは不登校の症状は出しづらいです。
多くの場合は、自分のことを批判的に見ている人に対して、批判的な目で相手を見返します。
- 「あなたも上司としてここができていない」
- 「私にばかり責任を押し付けてばかりいる」等
相手を批判で見返します。
何故子どもを褒めるのか
自分自身を高く評価している人に、感謝や前向きな行動で返そうとするのが人間です。
- 自分を高く評価してくれている
- 自分の可能性を信じてくれている
- 肯定的に捉えていてくれる
と確信した時、その人の期待は裏切れないと前向きに考え行動していくものです。
次回は「子どもの具体的な褒め方」に関して書いていきたいと思います。
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