「学校との話し合い」において1番大事なこととは
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
本日は、お子さんが不登校になって学校に通えなくなった時に、親御さんにとって非常に悩みのタネになることが多い「学校との話し合い」について、実例をご紹介したいと思います。
親御さんにとっての悩みのタネ「学校との話し合い」
ある中学2年生男子のA君の事例です。
A君は、中学1年生の3学期から学校を休みがちになり、2年生に進級してからは全く学校に通えなくなりました。そこで、親御さんがA君に「なぜ、学校に行けないのか?」と2年生に上がってから問いただしたそうです。すると、A君は「クラスが変わって、仲の良い子がいない。だから学校に行くことができない」と答えたそうです。
A君の担任の先生は、1年生の時担任だった先生からA君のことについて引き継ぎを受けていたそうですが、この2年生の担任の先生というのが、今年の4月に他校から転任してきた新しい先生だったそうです。
先生は大変熱心な方で、2年生に進級しても学校に通えないA君に対して
- 毎日家庭訪問をしてくれたり
- 手紙を届けてくれたり
- 時にはクラスの同級生(A君とは特に仲が良いわけではない)を連れてきてくれたり
なんとかA君が学校に来やすい環境を作ろうと躍起になってくれていたそうです。
しかし、A君は一切その先生や同級生に会えず、また親御さんに反抗的な態度をとるようになり、やがてどんどん親御さんとも話さなくなっていって、部屋に引きこもって部屋から出て来ない生活になってしまったとのことでした。
『不登校状態であることを〇〇と捉えるべき』という正解など無い
私が親御さんからこのお話を伺った際に感じたことは、『親御さんは、A君の不登校の状態をどのように捉え、それをどのように学校側に伝えていたのだろう?』ということでした。
結論から言うと・・・
親御さんはA君の状態がよく分からずに、『ただ学校に行けていない』という認識だけで先生に困っている心情をお伝えし、学校の先生も『学校に来て欲しい』という想いで、一生懸命に登校を促すことをされていたということだった、とおっしゃっていました。
学校と話し合いをする際に最も重要になってくるのは、『親御さんが子どもの不登校をどのように捉えているのか?』という点です。
この認識は当然ご家庭によって様々ですし、『ああ、学校にいかないんだ。まあ別にいいんじゃない。』という風に捉えられる親御さんも世の中には大勢いると聞きます。そして今日お伝えしたいのは、どのようにお子さんの状態を捉えるのかはそれぞれの価値観によって違ってくるのは当然で、『不登校はこう捉えるべき』という正解など無い、ということです。
適切な時期に適切なアプローチを子どもにかけていくためにも
『不登校はこう捉えるべき』という正解など無いとはいえ、『こう支援した方が良いのでは?』『学校とはどう連携をとればよい?』と悩まれている方も多いかと思います。不登校支援センターでは、子どもの今の状態や学年を鑑みて、子どもの状態を客観的に捉えるお手伝いをしていきたいと思っております。
不登校支援のため、子どもに適切な時期に適切なアプローチをかけていくためにも、まずはご相談にお越しいただければと思います。
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