他人のエピソードから子どもの心情を理解する方法
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、子どもの心情を理解する方法の1つについて書かせていただこうと思います。
先日のことです。性的マイノリティ(性同一性障害)の方に話を聞かせていただく機会がありました。このブログをご覧になっている多くの方は不登校の子どもを抱える親御(養育者)さんかと思いますが、子どもの心を理解する一助となればと思い、このエピソードを書かせていただこうと思います。
性同一性障害の方のエピソード
社会の中での性的マイノリティの生きづらさや、自分がどんな葛藤を抱えて生きてきたか、話を聞かせていただきました。
自分がまわりの人と違うということに気づいた後、彼女はそれは「隠さねばならないこと」だと思ったそうです。
- そんなことは人に言ってはいけないし、人に知られてもいけない
- 自分はおかしいのだから早く治そう
- みんなと同じ人間になろう
- 人並みになろう
と隠れて必死に努力したそうです。そしてそんな努力をしていた頃が一番辛かったそうです。しかし、自分の性格を捻じ曲げてまでする無理が、大した成果を生むはずもありません。希望は絶望になり、そのうち諦めへと変わっていきます。自分自身が自分自身を否定しているのだから、自分に自信など持てるはずもありません。
- 自分を理解されない孤独感
- 周囲と違う自分が間違っているのだという罪悪感
彼女は「自分なんて消えてなくなればいい」といつも思っていたそうです。
このエピソードを、不登校の子どもの心情として考えてみると
このエピソードを、性的マイノリティの問題ではなく、孤独を抱える不登校の子どもの心情として考えてみていただければと思うのです。孤独感や罪悪感など、共通すると思われる心情が多々あるように思います。
親子という身近な関係は、日々様々な感情が交差しています。
純粋に相手の心情を思いやるのが難しい関係と言えるかもしれません。現代は、本やネットから様々な情報を入手することが可能です。当センターのブログなど、他人のエピソードをわが子の心の理解を深める架け橋とするのも有効かと思います。
どうぞ参考にしていただければと思います。
併せてお読みください!
関連ワード: エピソード , 不登校支援センター東京支部 , 子どもの心情 , 孤独 , 性的マイノリティ , 罪悪感 , 親子関係