教室に入ろうとした時動けなくなる子どもに効果的?問題の乗り越え方とは
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
不登校支援センターに通っているクライアントとの会話の中で、「東京には、あまりクマゼミはいない。」と言っていました。私は九州で生まれ育っているため、関東の夏は初めてです。そのため、この話を聞いた時に直ぐに信じることが難しかったです。九州ではクマゼミの大合唱が普通なので、静かな夏がくるのが楽しみです。
教室に入ろうとした時に動けなくなってしまう子ども
さて、現在センターへ通っている子どもたちの悩みの中に、「学校に戻ろうと思い、教室に入ろうとした時にどうしても動けなくなってしまう」という悩みがあります。
その大きな理由には、
- 「何ていわれるかわからない。」
- 「無視されたらどうしよう。」
- 「バカにされるかもしれない。」
などの、自分の頭の中で作り出した不安や恐怖のために動けなくなってしまうことが多いようです。
登校する気持ちはあるのに学校に戻れない。教室に入れない。
どうすればいいのでしょうか。
飛行機が苦手な、あるカウンセラーの話
私の知り合いに、飛行機が大嫌いなカウンセラーがいます。「絶対乗れない!」というわけではなく、かなり我慢すれば搭乗できるというレベルだったそうです。
「鹿児島から北海道まで飛行機と新幹線、どっちがいい?」と聞くと、「断然、新幹線!」と即答するぐらいでした。彼が搭乗しようとする際の症状としては、
- 動悸
- めまい
- 口の渇き
- 頭痛
- 胃への圧迫感 等
があるそうです。不登校においても、よく見る諸症状ですね。
そのカウンセラーが業務の都合上、毎月必ず2回は飛行機に搭乗しなければならなくなりました。不安と恐怖を乗り越えなければならなくなりました。
飛行機が嫌いなカウンセラーの問題の乗り越え方
そのカウンセラーが取った行動(療法)は、以下の2つでした。
- 認知行動療法 ー 「現実の捉え方」に働きかけることで、ストレスを軽減した。
- 筋弛緩法 ー 緊張時にリラックスすることで、自律神経を整えようとした。
彼が言うには、
- 「万人がこのやり方で軽減できるわけではない。」
- 「動作法や自律訓練法、行動療法などからその人にマッチするものを選んだ方がいい。」
とのことでした。
現在彼は、飛行機の中でぐっすり寝られるようにまでなっています。
最後に
- 「教室に入れないのは、根性が無いからだ!」
- 「甘えてんじゃない!」等
頑張って教室まで近づいたのに、最後にこんな言葉をかけられたら、あなたはどう思いますか?
トレーニングで得られたやり方は他の場面でも使えます。歯を食いしばらずに子どもが教室に入れるように、一緒にサポートしていきましょう。
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