社会人になっても影響がある?不登校の予防法
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
引き続き前回の続きを書いていきたいと思います。今回のテーマは予防法です。
※社会人になっても影響がある?不登校に陥りやすい性格・特性・行動パターン
※社会人になっても影響がある?不登校に陥りやすい家庭環境
子どもの問題解決能力を養う必要性
前回2回分は不登校がもたらす社会人への影響というテーマで書いてきました。ブログをご覧になった方は、いろんな感想をもたれたと思います。社会人として自らを律することができるのは「自己責任」という感覚がうまく備わっている人です。まだ自分で責任を取れないのが子どもですね。しかし子どももいつか、大人として、社会人として扱われる日が必ず来ます。
社会人のカウンセリングでは、「ずっと決められたレールの上をきちんと走ってきたのに、いざ自分でレールを作って走りなさいと言われたとき足がすくんだ」という類の話をクライアントからよく聞きます。社会人になるということに、誰でも不安はあります。そのため社会人として「やれるかやれないか」「やっていく自信がない」ではなく、「やっていく前提」という形にしていかなくてはなりません。
「やれるかやれないか」もしくは「やっていく自信がない」という感覚を子どもに持たせないようにするためには、子どもが学生の間に、いかに問題解決能力を養ってあげるかがテーマになります。子どもが自分自身でストレス処理能力を高めていく必要があります。
不登校の予防法は?
「子どものストレス処理の能力を高める」と聞くと
- 「自分で考えなさい」
- 「あなたの責任ですよ」
というように、子どもを突き放すような感覚を覚えるかもしれません。確かにそういう側面もありますが、ここでいう処理能力を高めてあげるということは、「こうやってみたら?」という提案、アドバイスを極力避けることです。
「こうやってみたら?」という言葉は
- 子どもが動かない時
- 不安そうな時
- 無駄に時間を浪費していると感じた時
に、子どもに対して言いたくなるせりふです。
「こうやってみたら?」と言葉は、「レール」と一緒です。
この「レール」に自主性を持たす。と言うのが予防法と言ってもいいでしょう。
大人はこれまで培ってきた経験があるので、先が見えますし、つい子どもに対して「こうやってみたら?」と言いたくなります。
言いたくなったらじっと待ってください。「この子はどうやって、この危機を乗り越えるだろう」という視点を持ってみましょう。その後、その子どもの行動・ストレス処理に関していかにポジティブな評価をしてあげられるかというのが大事です。
次回は親が子どもにどこまで口を出すべきか、出さないべきか、その境界線のことを書きたいと思います。
※社会人になっても影響がある?不登校の予防法、親はどこまで介入すべき?
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