不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

【家の中での攻防戦(その2)】家から全く出ずゲームし続ける中学2年生男子A君

こんにちは、不登校支援センター札幌支部の松本です。

以前ブログの【家の中での攻防戦(その1)】家から全く出ずゲームし続ける中学2年生男子A君に引き続き、A君について書いていこうと思います。私が訪問した時、A君は居間のTVを占領し、ゲームに興じていました。そのため親御さんとは廊下で話しをするという状態だった、という所までお話しましたね。

居間を占領し、ゲームに興じるA君

この時のポイントとしては

  1. A君が居間を占領している
  2. 親御さんが周辺で、A君の様子を伺っている
  3. 自室の必要性

この3点にあります。

お家の中心は居間ですよね。その居間に布団を敷き、TVを占領していること、そして親御さんがA君の様子を伺っているその状況に非常に違和感を感じました。

彼は中学校2年生になりますが、今まで自室を持った事が無かったそうです。そのため、彼にとっては居間でゲームをし、寝ること食べることなどは当たり前の状態でした。そこで、物置代わりに使っていた部屋を彼の部屋にしてもらう措置を取りました。

その結果・・・

彼は自室でゲームをするようになり、友達を自分の部屋に招き入れるようになりました。その後、中学校2年生の宿泊研修に行く事も出来て、少しずつではありますが、学校に登校が出来るようになってきました。

今回の訪問において分かったことは

家庭内におけるパーソナルスペースの確保の重要性

です。

家庭内におけるパーソナルスペース確保の重要性

訪問時、私が最初に違和感を感じたのは、中学校2年生の子どもがパジャマ姿で、居間で布団を敷きゲームをしている姿を他者にさらすこと(遊びにきた同級生の子どもに対してもです)にA君自身が何も感じていない様子であったことでした。そして、A君の言動に対して過敏に反応し、A君の様子を伺う親御さんの姿勢に違和感を覚えたのです。

学校に行けなくなると、自室に籠もる子どもが多いです。しかしA君の場合はまるで自分を誇示するように居間を占領していました。居間が、いつの間にかA君のパーソナルスペースとなってしまった為に親御さんの居心地が悪くなり、より居間が彼のテリトリーとなってしまっていました。

自室を持ったA君のその後

自室を持ったA君は、居間に出てくるときはパジャマから服に着替えて出てくるようになり、自室の清掃も自主的にしているようです。以前は「居間は親が掃除をするから自分が掃除する必要がない」という感覚だったようですが、自室を持つことで、美化意識も出てきたようです。そして宿泊研修への参加なども出来るようになってきています。

家の中におけるパーソナルスペースのあり方を考えさせられる良い機会でもありました。皆様方に置かれましても今一度、お家の中に目を向けていただければ幸いです。無料面談について詳しくはクリック不登校支援無料相談会について詳しくは

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