【中学3年生男子A君の事例】進級先での登校を見据えた、夏休み目前の登校練習計画とは
こんにちは。不登校支援センターの佐久真です。
今回は今現在、不登校支援センターにカウンセリングに通っている方々と、最近よく話している「夏休みまでの登校練習計画」についてお話ししたいと思います。
【過去の事例】中学3年生の男子A君。中学2年生の夏休み明けから不登校状態
A君は中学2年生の夏休み明けから学校に全く通えていない状態の子どもでした。全く登校しなくなって3ヶ月ほど経ってから不登校支援センターのカウンセリングに通い始めました。
カウンセリングを重ねるごとにA君は私(カウンセラー)に慣れてきて、色々と話し合えるようになってきた時には既に中学3年生の6月でした。そうなると、やはりカウンセリングの場では「高校はどうしよう・・・?」という話し合いになることが多くなってきます。
A君は「中学はあまり通えていないから、高校からは毎日通えるようになりたい!」と言います。しかし、A君の中学2年生の終わり〜中学3年生の進級直後の登校状況は
「別室登校を週に2回、その間の学校滞在時間は1時間程度」
でした。
A君の別室登校は週2回。その間の学校滞在時間は1時間程度。カウンセラーとして考えたことは・・・
カウンセラーとして考えるのは、このままの登校状況が中学3年の終わりまでずっと続いた後に、急に全日制高校に入って毎日学校に通うのは、急にたくさんのストレスがA君にかかるだろうな・・・ということです。
そこで、私はA君にそのことをはっきりと伝えました。
「A君は今はとてもよく頑張れている。登校も自分のペースで自分の決めたことをすることが何より大切だ。でも、A君が高校はどうしても全日制高校に通いたいというなら、今のままのペースだと、また学校に通えなくなってしまうかもしれないよ。全日制に行くということは”慣れていないことを急にする”ということだから。」
そう伝えると、A 君は「確かに!普通に考えてそうだよね!」と言い、私が伝えたことを「そりゃそうだ!」と冷静に受け止めてくれました。
「〇月までには」と区切りを設けて登校練習の計画を
そこからA君と私の2人で、「じゃあ、9月までにはどのぐらい、12月までにはどのぐらい」というように、区切りを設けて登校練習の計画を立てました。
難しい話ではなく、ただ単に「徐々に学校の様々なストレスに体を慣らしていく」という目的でやっていき、スローステップでA君が納得したことをA君が決めた分だけ実行することを積み重ねました。
そうすると、誰に何を言われることもなく、6月、7月あたりはA君は1週間ずつの自分自身の登校状況をみて
- 「今週の頑張りだと、まだ全日制は無理だな・・・単位制も視野に入れないと・・・」
- 「今週ぐらい頑張れると、全日制が見えてくるな〜」 等
というように、自分で自分を客観視して目標を立て、また実行するということをし始めたのです。
最後に・・・
このA君のように、次の進級先で自分がどうなりたいのか、ということを一緒に考え、計画を立てるお手伝いをすることは少なくないです。
今現在、カウンセリングに通っているお子さんたちも、今まさにこういうやりとりをして、カウンセラーと一緒に頑張っているんですよ。
私達カウンセラーと一緒に頑張っていくためにも、まずは初回無料面談にてお子さんについてお伺いし、不登校支援センターとしてどうサポートさせていただけるか、といったところをお話させていただければと思います。
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