子どもに怒りを覚えた時は効果抜群!怒りを落ち着かせるコツは〇〇してみること
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
前回のブログ子どもに怒りを覚えた時は効果抜群!怒りを静め感情をコントロールする3つの対処法に引き続き、自分の「心の静め方」についてお話していきたいと思います。
怒りを落ち着かせるコツは相手の背景を想像してみること
前回は「怒りは二次感情である」という視点から話を進めてきましたね。今回は少し別の視点から考えてみましょう。
怒りをもって子どもに接するのではなく、優しさをもって子どもと接するにはどうすればよいのでしょうか?そもそも、人の優しさとは一体どこから湧いてくるのでしょうか?
そのあたりを一緒に考えていきましょう。
このブログを読まれているあなたは、「もっと子どもに優しくすれば良かった」と後悔されることや、ついつい怒りや苛立ちを表に出してしまうことはありませんか?
私自身、日常生活を送っている中で人に優しくなれないときが多々あります。
- コンビ二の店員さんのお釣りの渡し方が雑だった
- 電車の中で寝ようと思っていたのに隣にうるさい人が来た
- 急いで歩いているのに前の集団が横に広がってだらだら歩いていた
自分がぞんざいに扱われていると感じたり、自分の欲求を阻害されたり思うようにいかないことがあると、平常心を保つことは難しいですよね。
そんなときでも、考え方を変えて色々想像すると、怒りが収まることがあります。私の場合はそういう時、相手の人生や背景を考えるんです。
この店員さん(男子学生)は学費を工面するために夜勤のバイトをしていて疲れているのかもしれない。はたまた彼女と上手くいかず、余裕がないのかもしれない。
電車でよく喋る人たちは親子で、子どもが地方から関東に大学進学して一人暮らしをしているところ、親が久々に会いに来たのかもしれない。普段喋れない分、たくさん喋りたいのかもしれない。道で横に広がって歩いている人たちは、友人の結婚式の帰りで、久々に会った仲間たちと昔話に花を咲かせ過去を懐かしんでいるのかもしれない、等。
そんな具合に想像を広げると、いつのまにか怒りは和らいでいるのです。この想像が全く外れているかもしれませんがね。
人には分からない、自分には自分だけのストーリーがあるように、人には人のストーリーがあります。相手のストーリーを色々と想像してみると、相手に歩み寄ろう、理解しようという心持ちになりやすいです。
不登校のお子さんの場合ですと
- 学校でどんな思いをしてきたのかな?
- 授業中はどんな気持ちなんだろう。
- 休み時間は?
- 友達とは?
- 部活では?
- 塾では?
- 家では?
色んな可能性を想像していくことによって、その子の気持ちに近づいていくことができ、怒りではなく思いやりを持って接しやすくなります。
「相手の背景を想像すること」で、怒りを落ち着かせることがありますし、相手にとってよりよき理解者へとなれる可能性だってあるんですね。
優しさの根源は何?
「優しさ」は、ある事実を自覚することによって生じると言われています。それは「自分も相手も、永遠に生きられるわけではない」という事実です。
普通に生活していると、自分も他者もが永遠に生きているかのように人間は錯覚します。しかし実際は限られた時間の中でしか生きられません。不慮の事故や病気でいつ死ぬか分かりません。いがみ合っているときは、大抵その事実を忘れています。お互い死ぬ者同士だ、という自覚があれば、争い合うよりは、お互い生かし合うより他ないのです。その自覚が、優しさの根源なのです。
後悔のないように子どもと接するために
もしかしたら、限られた時間しかないから、子どもには自分が元気なうちになんとかなって欲しい。という焦りが怒りに転換されていることもあるかもしれません。
それでも、
- 自分がこの世を去るとき、子どもにどんな親だったと思われたいか
- 子どもが世を去るまでに、私は子どもにどんな言葉を投げかけたいか
を考えてみていただきたいのです。
大切な人がこの世から居なくなることなど、できれば想像したくないものですが、かけがえのない存在であることを時々思い出す時間があってもいいのではないでしょうか。
できるだけ後悔のないよう、子どもと接していきたいですね。
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