子どもが仕掛けてくる心理ゲームへの対応方法
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
本日は人間関係の中で度々行われる「心理ゲーム」というものについてお伝えしますね。
とある親子の会話が聞こえてきました
子:「暇だ~。何かやることない?」
親:「暇なら勉強したら?」
子:「勉強かあ。でも面倒くさいしな~」
親:「じゃあ運動でもしてきたら?いいお天気だし」
子:「運動かあ。でも今、足が痛いんだよな~」
親:「そう。じゃあ本を読むとかはどう?」
子:「今読みたい本がないんだよね~」
親:「・・・んも~、勝手にしなさい!」
子:「ふん!相談なんかしなきゃよかった!」
さて、極端かもしれませんが、こういった会話を子どもとしたことはないでしょうか?
実はこれ、子どもが仕掛けてきている「心理ゲーム」なんです。この会話のように心理ゲームに親御さんが入り込んでしまうと、最終的にお互いが嫌な思いをする典型的なパターンとも言えるんです。
子どもがしかけてくる心理ゲームとは?
心理ゲームとは、対人関係においてトラブルを引き起こす自滅的なコミュニケーションのことを指しています。
先ほどの親子の会話を思い出してみてください。子どもは親に相談しているようで、実は相談していないんですね・・・。
子どもの本当の気持ちを推察するに
- 自分でやることは自分で決めたい
- ただ会話をすることで時間を潰したい
などが考えられます。
それが転じて、親御さんに「心理ゲーム」を仕掛けてきている状態と見てとれます。上記の例は「Yes,butのゲーム」と呼ばれ、何を提案しても結局「but(でも・・・)」で返って来る、非常に後味の悪いものです。
心理ゲームだと気付いたら・・・
こういった会話パターンになったとき、大切なのは「ゲームの当事者にならないこと」と言われます。つまり、「自分で決めて良いんだよ」というくらいに声をかけてあげた方が、最終的にお互い後味の悪さを感じずに終えることができる可能性が高いのです。
3回くらい、同じやり取りが続くようでしたら既に「Yes,butのゲーム」に入り込んでいる可能性が高いのでどうぞご用心を。
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