社会人になっても影響がある?不登校に陥りやすい家庭環境
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は前回のブログ社会人になっても影響がある?不登校に陥りやすい性格・特性・行動パターンの続きを書いていきたいと思います。
テーマは家庭環境です。
※これはくれぐれも誤解のないようにして欲しいのですが・・・
こういう環境で育てばメンタル不調などを起こす、などという意味ではありません。前回のブログの中でも、不登校に陥りやすい性格、要因などを書きましたが、前回のテーマも本人の性格についてです。いろんな要因が掛け算された時に不登校傾向が出てくる場合が多いということです。
前回、センターに相談に来られる社会人のクライアントのうち、約50%が不登校経験者であったとお伝えしました。社会人クライアントのカウンセリングを通して、社会人のクライアントの学生時代の家庭環境という側面から特徴を挙げていきます。
不登校に陥りやすい特徴を持った家庭環境4パターン
1、子どもをネガティブに評価する事で、子どもに改善を促す家庭環境
- 宿題しないと先生に怒られるよ。
- 勉強しないと授業ついていけないよ。
- 進学先も妥協しないといけなくなるよ。
- そういう言い方をすると友達に嫌われちゃうよ。
など、大げさに言えば「脅す」ことで、子どもをコントロールしている家庭環境です。
- こうすれば~できるよ。
- こういう行動を取ると、気持ちよくいられるよ。 等
ポジティブに動かすことがあまりない家庭環境です。
これは子どもが、「親は自分を常にネガティブに評価している」という気持ちを抱いてしまうため、いつのまにか子ども自身の自己評価が下がっているケースです。
2、親同士が子どものことをネガティブに報告し合うところを子どもに感じさせる家庭環境
- これをやらないとお父さんに怒られるよ
- ゲームやめないとお母さんに怒られるよ
- お母さんがお父さんに向かって、子どもがいる前で、「今日子どもがこんな悪いことをしたのよ」というような、親同士がネガティブに報告しているところを見せる 等
これは、諦めやすい子どもになりやすいです。子どもはまず親に認めてもらえるようにアピールします。それを認めてくれないと、子どもは「どうせこれをやっても・・・」と思い、諦めやすくなり、なかなか行動をしなくなります。
3、親自身、親としての自己評価が低い家庭環境
- 周りの親御さんが、とても頑張っているように見える
- 自分の子育てに自信が持てない
- 他人の子どもの子育てが楽に見える 等
親が自己嫌悪に陥りやすい家庭環境です。自己評価が低いまま子どもと接するため、子どもに毅然とした対応がとれなくなってしまいます。
4、他の同級生と比較して、子どもをコントロールする家庭環境
- 他の子はこれだけやっているよ
- やってないないのはあなただけよ
- クラスで3番以内の成績をとったらこれを買ってあげる 等
他の同級生と比較して評価しすぎる家庭環境です。例えば、同級生だけで遊びにいく時に、子どもに予算を計算させることより、「みんなはどれくらい持ってくるの?」といったような話もこれに含まれます。
次回は、予防法を紹介します
代表例を挙げてみましたが、みなさんはどうでしょうか?
次回は、前回今回をふまえて、一般論にはなってしまいますが予防法を書いていきたいと思います。
※社会人になっても影響がある?不登校の予防法、親はどこまで介入すべき?
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