お父さん必見!不登校の子どもへの対処法
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は、「忙しくて、素っ気無く、話下手。だけど家族のために頑張るお父さん」にむけて応援メッセージを書きたいと思います。
家族の中でも、お父さんとは特にコミュニケーションがとれていない子どもが多い
不登校支援センターのカウンセリングの現場で、ご家族の問題に関わりながら感じるのは、「子どもは親、特にお父さんと向き合って話せていないケースが多い」ということです。これは、不登校に限った話ではないかもしれませんね。
- 「ほとんど話していない」
- 「会話はあっても一方通行で自分の気持ちを受けとめてもらったことがない。」 等
そう子どもが私に話をしてくるケースは少なくありません。そして、子どもが一番言われたくない言葉として挙がるのが
- 「誰のおかげで●●出来ていると思ってるんだ」
- 「そんなこと言わなくても判るだろ(判れよ)」
なんです。
私が担当していたクライアントに小学校の男の子がいます。お父さんに「今日学校でね、逆上がりが出来たよ。」って言ったら「ああそうか、それは良かった。これからもしっかりやりなさい。」と言われて会話が終わってしまったそうです。お父さんにとってはこれが会話なのですが、その子はもっと喜んで欲しい、頑張ったことを褒めて欲しい、と思っていたのです。
- 「ほう、どんな練習したんだい?」
- 「誰が教えてくれたんだい?」 等
そういった言葉を返せば会話と子どももとらえたようですが、この時は父親のほうから会話を切ってしまったと子どもは受けとめていました。
子どもはお父さんとの会話量で、自分が大切に思われているかどうかを推し量っている
お母さんは比較的子どもからの評価が高く、「お母さんになら本音も話せる」という子どもの声も聴かれます。しかし、お父さんに対しては、自分から何て話を切り出していいものか分からず「きっと僕(私)のことが嫌いなんだ、困った子だと思っているに違いない」と思い込んでしまっている、という心理検査結果が多いです。
これは別の見方をすれば、子どもはお父さんとの会話量で自分は大切に思われているかどうかを推し量っているともいえます。親御さんと子どもとの関係はお父さんとの会話量が大きく影響しているのです。また、お父さんが関わってくれているご家族ほどお母さんの不安も低いという統計結果も出ています。やっぱり「いざというところの頼りはお父さん」なんですね。
子どもの反応がなくても根気強く話かけることが大事
直ぐには効果が出ないかも知れませんが、諦めないでお父さんの方からどんどん話しかけましょう。多くの子どもは、お父さんを尊敬し、触れ合いのきっかけを待っています。
まずは日常の「挨拶」から始めてみるのもいいですね。挨拶すると言うことは、相手の存在を認め「あなたを大切な存在として認めていますよ。」というメッセージになります。これは子どもが承認感を得る、最たるものとなります。他にも
- 「今度○○しないか?」
- 「部活はどう?」 等
どんどん話しかけてみてください。
「でも、家の子の場合は・・・」と言って諦めないでいただければと思います。子どもの反応がどうこうではなく「あなたを大切な存在として認めているよ。」メッセージを根気強く笑顔で送り続けることに意味があるんです。
最後にもう1つ・・・
「今更」から「今ならまだ・・・」に、「今ならまだ・・・」から「まだまだこれから」にしてみてください。
最初は子どもの反応がなくても薄くても、こういったきっかけの継続が、自然とお互いの理解に繋がっていきます。そして、父と子だけではなく、家族の融和をもたらす変化になっていくはずです。そんなお父さんを「お母さんが惚れ直してくれれば更に善し」だと思います。
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