「好きなことしかしない・・・」という子どもへの対応方法
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
写真は福岡の太宰府にある宝満山の一風景です。色んな景色を楽しむことができて、2時間程度で登れることのできる、気軽に楽しめる山です。そのため、私は自分の子どもを連れて登りにいくこともあります。
2時間で登れるとはいえ、そこそこ段差のある階段が多い山道で、子どもにとってはかなりきつかったようです。
登る途中「もう、無理~」と弱音を吐いたり、泣いたりしていましたが、おやつを食べたり、立ち止まって景色を楽しんだり、励ましたりしながら、ゆっくり登って頂上まで到達することができました。下山時に「またここに来たい!」と子どもが言ってくれたことはとても印象的でした。
途中でつらくなった時に、登り続けるか、引き返すかの選択
登山について、途中まで登ってつらくなったとき、「登り続けるか」「引き返すか」の2択を迫られたときの選択の仕方は、比較的にその人の性格が出るような気がします。
登山に楽しみがあると分かっているとは言え、やはり体力的には辛いことはあるとは思います。それでも、それ以上の楽しみが記憶に強く残っていると、また行きたいと思えるようになるのだと思います。そうなると「楽しい」に付いてくる「きつい」「辛い」「嫌だ」も受け入れられるのかもしません。
しかし、どんなに登山に「楽しい」があるとわかっていても、天気が悪かったり、自分の体調が悪かったりすると、その「楽しい」は感じられなくなってしまいますよね。「きつい」がよりきつくなったり、それを受け入れる余裕が無くなったりして、とても楽しめる気がしないでしょう。
さて、本題の「好きなことしかしない子ども」への対応方法ですが、必ずやって欲しいことがひとつだけあります。
それは、考え方の変換です。具体的にいうと
「好きなことしかしない子」 ⇒ 「(今は)好きなことしかできない子」
という見方をすることです。
「好きなことしかしない子」 ⇒ 「(今は)好きなことしかできない子」という見方
子どもを「好きなことしかしない子」という見方をしてしまうと、どうしても
- やるべきことをやらない、自制できない状態。
- 怠けている状態
としか思えなくなってしまいます。
そうなると親御さんとしても「なんとかして子どもを動かさなきゃ!」と思ってしまい、子どもにアドバイスしたり、説教したりすることもあるかと思います。しかし、考え方の変換をした場合、子どもは「きつい」を受け入れられない状態であり、「きつい」の先に「良いこと」があったとしても、そこに辿りつける気がしないという見方になります。
ゲームをしていて、自分の思い通りにいかないときに暴れたり、怒鳴ったり、叫んだりしている子どもも、「きつい」の先に「良いこと」があったとしても、そこに辿りつける気がしないという状態である可能性があります。つまり、「自分の思い通りにいかないこと」(=「きつい」「辛い」「嫌だ」)を受け入れられない状態です。
見方を考えることで、子どもの行動や振る舞いへの見方や、子どもへの対応も大きく変わってくると思います。
もし、お子さんが「自分の好きなことしかしない子」としか見れない方は、不登校支援センターのカウンセラーにご相談ください。お子さんの今の状況を的確に把握できるかもしれません。
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