子どもが不登校になったことで夫婦仲改善した事例(前編)
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
不登校の子どもが復学するまでのプロセスは百人百様です。中には、子どもの不登校がきっかけで、夫婦関係を見直すこととなり、見直したことで夫婦の関係が改善し、その結果として子どものストレスが下がり、前向きな気持ちを取り戻して子どもは自分の道を歩みだした。そんなケースがあります。
本日はそんな、不登校が夫婦仲の修復に繋がった。そんな事例を紹介したいと思います。
誰にも頼れない状態で心の余裕がなかったお母さんのKさん
Kさんは、「娘を見ていると、将来が不安になりイライラして、ついきついことを言ってしまう。娘が私の顔色をとても気にするのはわかっている。私がきついことを言うので人の顔色を見て動く子になってしまったのだと思う。娘にはおおらかな気持ちで接したいと思ってはいるけれど、口出しをやめられないんです。」そんなことをおっしゃっていました。
そして、Kさんからお話を聞かせていただく中で、実はKさん自身が慢性的なストレスを抱えておられることがわかりました。Kさんは「夫との関係が良くない。」とおっしゃいました。「夫は家に仕事から戻ってもずっと無表情で、まるで私がいないかのように振舞ったりイライラしていて、私に当り散らすこともあります。夫が在宅のときは、いつ何を言われるか、夫の顔色を伺いながら洗物も音を立てぬよう、びくびくしながら暮らしているんです」とおっしゃっておりました。
Kさんが娘さんに厳しいことを言ってしまうのは、Kさん自身に頼れる人がおらず、気持ちに余裕のないことも理由の1つであるように私には思われました。
何度目かのカウンセリングでKさんが気づいたこと
カウンセリングを進めていく中で「私自身の心の重しを下ろさないことには、子どもへの前向きな働きかけをする余裕は持てないのではないか?夫との今の付かず離れずの(いわば仮面夫婦的な)関係をこのまま続けたい訳ではもちろんない。今の形だけの関係がこの先もずっと続くのかと思うと心の底からそれは嫌だと感じる。だったら、いっそのこと、今の気持ちをそのまま夫に話してみよう。」とKさん自身が思われるようになりました。
そのため、Kさんの抱える不安や孤独、おびえた気持ちを旦那さんに伝えてみて、旦那さんがそのことに気づいているのかどうかのか、確かめてみることになりました。(もちろん、これは個々のケース対応です。経緯があってこうなったことです。常にそういう展開になったり、あるいはそう仕向けたりすることはありません)
そしてKさんは、さっそく実践したそうです。その結果、驚くべきことがわかったのです。
続きは、次回お話いたします。
※この事例は実際のカウンセリングに基づき、Kさん許諾のもと掲載しています。一部、改変して執筆いたしました。
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