同じ育て方をしてるのに「何故?」兄弟姉妹の性格に違いがでるのか?その違いを考えてみた。
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
先日友人に4人目の子どもが産まれて会いに行ってきました。生後4ヶ月の赤ちゃんは、私をみて少し驚いた様子でした。しかし、慣れてくると笑いながら「あうあう」と何か一生懸命話しかけてくれました。(笑)
お昼を過ぎると小学校の高学年A、低学年B、年長さんのCと上の子達がぞくぞくと帰ってきます。皆家に戻ると、荷物を置いて手を洗ったら、まずは赤ちゃんを抱っこ!兄弟がミルクまで飲ませてくれます。微笑ましい子ども達の姿にとっても癒されました。
平等に同じように育てても兄弟姉妹、それぞれ違いがある
その後もそれぞれ違う性格に感心しながら友人と子ども達の様子をみていました。テレビを観る子もいれば、人形遊びを始める子、ソファの上で絵本を読む子・・・
同じ兄弟姉妹でも好きなことが違ったり性格がまったく違ったり、ということがありますよね。
実際に不登校支援センターに相談に来られる親御さんの中にも、兄弟姉妹の対応について悩まれている親御さんはとても多いです。
- 同じように育ててきたのにどうしてこんなに違うの?
- あまりに違いすぎて対応に困る
- 親ともまったく価値観が合わない
まさにその時も、兄弟姉妹の個性を感じる出来事がありました。
その日、私は、近所のケーキ屋さんで人数分のシュークリームを買っていきました。そのシュークリームを子ども達はどうするかな?と見ていました。すると・・・
- 年長さんのCは喜んですぐに食べました。
- 低学年Bは手に取ったものの口をつけず食べるのをやめてしまいました。
- すると、甘いものが大好きな高学年Aが2つ食べようとしていました。
さて、ここで質問です。みなさんがこの子どもたちの親ならどうしますか?
- 「なんで手に取ったものを食べないの!」と低学年Bを叱る
- 平等じゃないからと2つ食べようとする高学年Aを止める
- 「せっかくもらったから」と強制的に年長さんのCに食べさせる
- そのまま何も言わずに見守る
- 高学年Aと年長さんのCで分けて食べる
まだまだ他にも、いろんな対応があるでしょう。
この質問(対応)には、正解・不正解はありません。
ただ、私の友人がどういう対応をしたのかというと、シュークリームを食べなかった低学年Bが「飴なら食べられる!」と申し出てきたことを受け止めて「いいよ!」と言ってあげていました。結局は高学年Aが残ったシュークリームを食べて大満足。年長さんのCは「私も飴食べる!」と言ってひとつ美味しそうに食べていました。
その様子がとっても和やかで誰も嫌な気持ちにならなかったのです。
本当の平等とは子どもの価値観や考えを尊重することなのかもしれません。
なぜ、兄弟姉妹で「違い」がうまれるのでしょうか?
この「違い」をご理解いただく上でポイントは3つあります。
1つ目のポイント・・【環境】
「同じ環境だから同じように育つ」これは本当にそうなのでしょうか。確かに同じ親御さんの元で育つことを考えると同じ環境と言えるでしょう。しかし厳密に言えば、同じ親御さんの元でも上に兄弟姉妹がいる、下に兄弟姉妹がいるだけで立場がまったく違うことが分かります。さらに学校やお友達の状況を考えると「同じ環境」といえるものはまずありません。
2つ目のポイントは・・【親御さんからの価値観】
親御さんの考え方や行動パターンを真似てみたり、逆をやってみたりするのも価値観を受け継いでいるといえます。しかも親御さんが真似てほしくないことを見事にやってくれたりしますよね。苦笑
3つ目のポイントは・・【子ども特有の個性】
生まれ持ったもので性質や特性といったほうがイメージしやすいかもしれません。元から持っているものですから周囲に左右されるものではありません。
この3つのポイントの中でどれが一番影響力があるかはお子さんによって様々です。ある子だけ、親御さんの影響を受けやすかったり環境の影響が大きかったりする場合があります。
以上のことから「違い」を考えてみると違っていて当然であり、比べる必要もないのがお分かりいただけることと思います。
最後に・・・
不登校のお子さんがいるご家庭では兄弟姉妹のサポートも重要です。不登校になっている子どもだけでなく、兄弟姉妹の様子もみていくことでご家族全体がいい流れになっていきます。
そのために、不登校支援センターでは登校している兄弟姉妹についてもカウンセリングでお聞きしながらカウンセリングを進めていきます。
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