不登校解決現場レポート

子どもが「学校に行きたくない」と言い出す3つの理由(ゴールデンウィーク明け編)

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

ポカポカと暖かい時期になりました。新年度を迎えられた皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて突然ですが、5月が「学校に行き渋る子ども達が一番多い時期」です。ゴールデンウィーク後に学校に行かなくなるということが起こり始める、デリケートな時期なのかもしれません。

なぜゴールデンウィーク明けに「学校に行きたくない」と言い出すのでしょうか。

ゴールデンウィーク明けに子どもが「学校に行きたくない」と言い出す3つの理由

子ども達にとって4月は入学や進級をするにあたり、環境に大きな変化があります。

①生活スタイルの変化

入学で慣れない土地に行くことになる子どもも多いと思います。以前より起床時間も早くなり、満員電車にしばらく揺られて通学することになった子どももいるでしょう。授業時間も長くなり、クラブ活動で楽しい反面、厳しい練習に耐える経験する局面もでてきたでしょう。
私がカウンセリングを担当している子どもの中には、4月から学習塾にも通い始め、学校と塾の両方の宿題をこなすと就寝時間もおのずと遅くなってしまう、という子もいました。(朝から晩まで必死に頑張り、自分の時間などまったく取れずに不満を感じていたようです。)

②人間関係の変化

クラス替えがあり、担任の先生や、あまり接したことのない同級生など、自身をとりまく周囲がガラッと変わってしまいます。教室では、グループが再構成されるため、まずは自分がどのグループに所属するか、居場所を確保することにすごくエネルギーを使うという子どももいます。また中学校で運動系のクラブに入った子どもは、初めて厳しい縦の人間関係(先輩・後輩)を経験し、慣れない敬語を使うことも大変だ、ということもあります。もしかすると学習塾でも、同じようなことが起こっていたかもしれませんね。

③勉強の変化

新しい単元を勉強することになります。全学年の復習から少しずつ慣らしてもらえる授業であるならいいのですが、真新しい内容を学習することがほとんどだと思います。小学校から中学校へあがる子ども達にとっては、算数から数学へ、英語は文法が入ってくるなどの変化があると思います。勉強面では、難易度の上がる変化ばかりだと思います。

大人も子どもと同じで変化を感じやすい時期ですよね?

このようにさまざまな変化を受け、必死にその変化に適応しようと思って頑張ってきた子ども達が、やっと一休みできるのが、このゴールデンウィークなわけですが、ここで急に気が抜けてしまったり、非現実的なこと(旅行など)を体験すると、またやってくる現実の世界に戻りたくないと感じてしまうのかもしれませんね。

大人だって同じかもしれませんね。
やっぱり「楽しい休暇はもうおしまいなのか…」と会社に出ることが億劫になりがちです。以前、企業の人事部の方とお話をした時に、「新入社員がゴールデンウィークに実家に帰省し、そのまま帰ってこなかったです。(そのまま退社…)」という笑えない話がよくある、と言っていました。帰省したまま帰ってこないのは極端だとしても「五月病」という言葉あるように、大人でも変化を感じやすい時期なのでしょう。

最後に・・・

大人でも大変であるのだから、子どもの事情を理解してあげる声かけを、子どもにすることも必要なのかもしれません。わかってくれる人が周囲にいることで、頑張り続けることができるのであれば、なおさらです。

さらに、ゴールデンウィーク後に「学校に行きたくない」という言葉を出させないためには、普段から子ども自身に耐える力をつけておくことや、変化を小さくしておく工夫が必要なのかもしれません。

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