【事例】自分の要望や主張を言葉以外で表現する不登校の中学2年生A子ちゃん②
こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。
新学期が始まって1ヶ月が経ち、新緑がまぶしい季節となりましたね。そして待ちに待ったゴールデンウィークが目前まで迫ってきています。お出掛けの予定を立てられている方も多いのではないでしょうか。折角のリフレッシュの期間です。大いに楽しんで頂きたいと思います。
子どもたちにとっても、普段体験出来ない事が体験できる機会になるかも知れないですね。
さて前回の【事例】自分の要望や主張を言葉以外で表現する不登校の中学2年生A子ちゃんでは、中学2年生のA子ちゃんが、自分とは性格的に正反対のB子ちゃんと交流した際にどうするか、という所までお話させていただきました。今回は、その続きをお伝えしていきたいと思います。
一緒にカウンセリングルームに入ったA子ちゃんとB子ちゃん
2人には、一緒にカウンセラールームに入ってもらいました。
その直後、すぐにB子ちゃんは口火を切った様に話し始めます。私は話を遮らずにB子ちゃんの話を聞きながら、一度落ち着いたタイミングで2人に自己紹介を促しました。なぜかというと、B子さんが「いつもの調子で」話し始めたからです。
初対面の人と一緒に部屋へ呼ばれたら、皆さんだったらどうしますか?
私の場合は
- 「相手の子はどんな子なんだろう」
- 「何か指示が出るのかな」
などと思い、下手に動かずに大人しくしていると思います。ですので、これはB子ちゃんの何かのサインなのか、それとも初対面の子がいてもさして気にせず話す子なのかが気になりました。B子ちゃんが緊張している様子は見られなかったので、後者の方かと思います。
ちなみに、A子ちゃんは、B子ちゃんの様子に驚いた様子で、少し困った様な顔で私の方を見ていました。自分が何を話せば良いのか分からなかったのかも知れませんね。そんな状態でもお構いなしにB子ちゃんは話し続けます。
ところが自己紹介を終えた後、A子ちゃんは驚きの行動に出ます!
A子ちゃんの驚きの行動とは・・!?
B子さんの話の切れ間を狙って、自分から話し出したのです。
私と初対面の際には、お母さんに確認する様な行動を見せ、なかなか自分からは話しださなかった、あのA子ちゃんが・・・です!
B子さんが「ネットで面白いもの見つけたんだ。」と話せば、A子さんは「この前、お母さんと食べに行ったハンバーグが美味しかった。」といった具合でした。
このようにA子ちゃんとB子ちゃんの話の内容は全く噛み合っておらず、それぞれが別々の話を私にしてきます。フリースタイルでアピール合戦をしている感じです。(笑)
これにはB子ちゃんも驚いた様子でした。それまで黙っていたA子さんが突然話し始めたのですからね。存在を認識したという感じです。
そこからは・・
そこから2人の話題が徐々に変わっていくのですが、続きはまた次回お伝えしたいと思います。
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